◆先週の血統ピックアップ・11/15 エリザベス女王杯(GI・阪神・芝2200m) 中団の外を追走したラッキーライラ…
◆先週の血統ピックアップ
・11/15 エリザベス女王杯(GI・阪神・芝2200m)
中団の外を追走したラッキーライラックが4コーナーを回って早め先頭に立ち、サラキア、ラヴズオンリーユーの追撃を抑えて2連覇を達成しました。昨年は京都、今年は阪神。違う競馬場での連覇なのでより価値があります。GIタイトルはこれで4つめとなり、牝馬ではリスグラシュー、ダイワスカーレットに並びました。
気性的に難しく、内にモタれるところがあるので、昨年のエリザベス女王杯も今年春の大阪杯も内ラチ沿いを抜けてきました。大外枠を引いた今回は終始外を回りながら完勝。ルメール騎手の好騎乗はもちろんですが、気性面の成長もうかがえました。
「オルフェーヴル×フラワーアリー」という組み合わせで、母ライラックスアンドレースはアメリカでアシュランドS(G1・AW8.5f)を勝ちました。近親にはアエロリットやミッキーアイルがいます。オルフェーヴル産駒の成功する配合パターンはいくつかありますが、ミスタープロスペクターを入れたもの、シアトルスルーを入れたものはその代表的なもので、ラッキーライラックはそれらを併せ持っています。
父オルフェーヴルはステイゴールドの代表産駒で三冠馬。他に有馬記念、宝塚記念などを勝ち、凱旋門賞では2年連続2着となりました。2020年は165頭に交配。前年はわずか52頭だったので3倍以上に増えました。エリザベス女王杯の同日に行われた福島記念をバイオスパークが、前週のアルゼンチン共和国杯をオーソリティが勝ち、ここにきて産駒の活躍が目立ちます。
◆今週の血統注目馬は?
・11/21 もちの木賞(2歳1勝クラス・阪神・ダ1800m)
素質馬がそろった注目の一戦ですが、狙ってみたいのはバニシングポイント。8月の札幌新馬戦(芝2000m)を7馬身差で逃げ切ったあと、2戦目のアイビーS(L・芝1800m)は1番人気を裏切って8頭立ての7着。アメリカ生まれの外国産馬で、米最優秀古牝馬と米最優秀スプリンター牝馬に輝いたユニークベラ(ダート重賞を8勝、うち3勝はG1)の全弟です。
父タピットは3年連続米リーディングサイアー、母アンライヴァルドベルはブリーダーズCレディースクラシック(米G1・ダ9f)の勝ち馬、という血統背景も素晴らしく、この先の競走成績次第では種牡馬になってもおかしくない超良血馬です。ダート替わりの今回が狙い目でしょう。
(文=栗山求)