無効試合の結末にファンから不満噴出「本当に恥ずべき判定」 ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級正規王者アンドリュー・マロニー(オーストラリア)は14日(日本時間15日)、同級タイトルマッチで王者ジョシュア・フランコ(米国)に挑戦したが、…

無効試合の結末にファンから不満噴出「本当に恥ずべき判定」

 ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級正規王者アンドリュー・マロニー(オーストラリア)は14日(日本時間15日)、同級タイトルマッチで王者ジョシュア・フランコ(米国)に挑戦したが、相手の負傷により無効試合となった。6月に判定負けし、王座奪取を許した相手とのダイレクトリマッチ。フランコの右目付近の負傷により、20分以上の長い映像判定が行われた末に偶然のバッティングと判断された。米ファンからは「本当に恥ずべき判定」「25分レビューした挙句間違った判定を下した」「2020年最大の強奪だ」との声も上がっている。

 ファンからもブーイングが上がる結末だった。アクシデントが起きたのは初回だった。フランコが右目付近を負傷。ラウンド途中から顔が腫れあがり、視界がふさがれる状況となった。マロニーが手数を増やす中、2回途中にはドクターチェックで中断。3回途中に再び中断され、ドクターがフランコの視野を確認した末に続行できないと判断されて試合終了となった。

 偶然のバッティングなら決着がつかず、有効打ならマロニーの勝利という状況。20分を超える異例の長さのビデオ判定が行われたが、どの瞬間からフランコの顔が腫れ始めたかわからないようで、マロニーの肩や頭が接近したシーンが何度も確認された。結局は偶然のバッティングで無効試合とアナウンスされた。この判定にファンの間でも疑問の声が上がっている。

 試合を主催した米興行大手・トップランク社が公式ツイッターで、無効試合を宣告するシーンとともに「偶然のヘッドバットという公式な判定により、フランコ対マロニー第2戦はノーコンテストに。あとは返信欄で議論をして片をつけてください…」と呼びかけていた。すると、コメント欄は判定に対する不満の声で埋め尽くされている。

「本当に恥ずべき判定」
「25分レビューした挙句間違った判定を下した」
「冗談だろ」
「多分最低の判定の一つ」
「彼は試合を盗まれた」
「これを間違えるのは普通じゃない。正しい判定が下せないのにレビューする理由は一体全体何なんだ」
「2020年最大の強奪だ」
「酷すぎる。信じられない」
「偶然のヘッドバットの瞬間を見せてくれよ」

 2週間前には、双子の兄・ジェイソンがWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)に7回KO負けで王座奪取に失敗。弟が“リベンジ”を目指したが、マロニー一家にチャンピオンベルトを取り戻すことができず。アンドリューは試合後に「5か月間の努力が奪われた」「信じられない判定だ」と涙ながらに不満を訴えていたが、悲運の結末になってしまった。(THE ANSWER編集部)