2021年からはイタリアのトリノで開催されるシーズン最終戦。ロンドンのO…
2021年からはイタリアのトリノで開催されるシーズン最終戦。ロンドンのO2アリーナでの開催は今年で最後になるが、残念ながら観客は入ることができない。コロナ禍での最終戦がどういうものになるか、伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【動画】トップ選手たちの練習風景!ATPファイナルズの練習コート
8日間にわたって行われる「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月15日~22日/室内ハードコート)では、昨年の観客動員数は24万2,883人と発表された。それが今年は無観客で開催されるのだから、経済的損失は大きい。賞金総額は約37%の減額となった。
「全米オープン」でのメインの2コート以外で行われたように、線審は置かず、ホークアイシステムがイン・アウトの判定を行う。皮肉なことに、「全米オープン」で線審にボールをぶつけてしまって失格となったノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、もともとデジタル技術で判定を行うことの支持者だった。
その他の最終戦の規則は、選手は同じホテルに宿泊し、正当な理由なく「バブル」から出た場合は失格となる。選手たちは到着時にウイルス検査を受け、陰性の結果が出るまでホテルから出られない。その後は、だいたい4日おきに検査を受ける。
優勝者は最大1500のランキングポイントを得る(総当たりでも全勝の場合)。現在世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)は、グランドスラム優勝20回となってフェデラーの最多記録と並んだが、最終戦ではまだ優勝したことがなく、2010年と2013年の準優勝が最高成績だ。
昨年の優勝者はステファノス・チチパス(ギリシャ)。足の怪我で連覇が危ぶまれたが、今は回復して元通りだと本人は語っている。一昨年優勝のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は「観客がいないのは寂しいけれど、まだ実施できないスポーツもあるんだ。テニスができることだけでも感謝しなければ」と話した。
最多記録タイとなる6度目の年末1位を決めたジョコビッチは、ウィーンでラッキールーザーだったロレンツォ・ソネゴ(イタリア)にまさかの完敗。試合後ジョコビッチは「セルビアに帰ってしばらく家族と過ごすよ。ロンドンに向けて良い準備をして、シーズンを力強く締めくくりたい」と語った。もしジョコビッチが優勝すれば、フェデラーと並んで大会最多記録の6度目の優勝となる。
昨年準優勝のドミニク・ティーム(オーストリア)は、「全米オープン」で初めてのグランドスラムタイトルを獲得して自信をつけた。ティームは先日オーストリアの「年間最優秀アスリート」賞を受賞している。
「ATP1000 パリ」を制したダニール・メドベージェフ(ロシア)は、昨年よりもチャンスがあると考えている。「昨年のこの時期、僕は疲れきっていて、パリでは1回戦で敗れた。1回戦負けすると、すごく自信がなくなるんだ。今年は(最終戦で)何試合か勝つこと、それだけが目標だよ」
最終戦出場の最後の2つの権利を手にしたのはアンドレイ・ルブレフ(ロシア)とディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)だ。ルブレフは今シーズン最多の5つのタイトルを獲得。一方「全米オープン」ベスト4に進出したシュワルツマンは、28歳にして初めて世界ランキングトップ10入りを果たした。
本命が勝つのか予想外の展開が待ち受けるのか、開幕が楽しみだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年「ATPファイナルズ」で優勝したチチパス
(Photo by Julian Finney/Getty Images)