スペインは、敵地バーゼルでUEFAネーションズリーグのグループステージであるスイス戦を戦い、1-1で引き分けた。17日に…
スペインは、敵地バーゼルでUEFAネーションズリーグのグループステージであるスイス戦を戦い、1-1で引き分けた。17日にセビージャで行われるドイツとの試合は決勝戦となる。
前半にスイスが先制ゴールをあげたが、セルヒオ・ラモスが失敗した2本のPKなど、スペインは試合に勝つチャンスを掴んでいたものの、それを決め切ることができなかった。
ただ、ジェラール・モレノが89分にゴールを決めてなんとか勝点1をもぎ取っている。
スペイン代表のスイス戦選手評価は以下の通り。
■GK
ウナイ・シモン(5点)
『守護神争い』
正ゴールキーパー争いが続く中、先発に抜擢されたシモンが適当なパフォーマンスを見せた。スイスに許したゴールにはなす術なかったが、後半に失点になっていてもおかしくないミスを犯した。守護神争いはまだ続きそうである。
■DF
セルジ・ロベルト(6点)
『インテリジェント』
インサイドに動きながら相手のプレッシャーを交わしている。攻撃にはあまり参加しなかったが、守備での仕事をきっちり果たしている。堅実なプレーを見せると、試合終盤にはサイドを果敢に上がり、決勝ゴールを狙った。
セルヒオ・ラモス(3点)
『痛恨』
スイスのゴールを阻止するためのカバーリングに失敗。それに加え、2本のPKを逃した。1本目は、GKヤン・ゾマーの好セーブに阻まれ、2本目は、パネンカを試みたが自らのミスで失敗した。代表の歴史上、1試合で2本のPKを外した選手は初めて。
パウ・トーレス(7点)
『堅守』
センターバックとしてセルヒオ・ラモスの相方としての地位を確立している。優れたポジショニング、エレガントなボール配給、適切な状況判断など、ディフェンスとして傑出している。バーゼルで最も優れたパフォーマンスを披露した選手の1人。
セルヒオ・レギロン(5点)
『アクセル』
優れたフィジカルコンディションを見せているが、いつも適切な状況判断ができていたわけではない。不安定で試合の流れを読めていない。ブレール・エンボロのマークを外してしまい、スイスのゴールが生まれた。必要以上に苦しめられたが、後半はパフォーマンスを改善してチームに貢献しており、ジェラール・モレノのゴールをアシストした。
■MF
セルヒオ・ブスケツ(5点)
『下降傾向』
エンボロとの衝突で左足に強い痛みを感じてから存在感を失った。70分に交代を要求した。試合の入りは良かったものの、時間が経過するとともにその存在感を失った。
ミケル・メリーノ(4点)
『低調』
非常に低調なパフォーマンスを披露。プレーにあまり関われず、ラインを突破することもほとんどできていないのに加え、ボールをうまく動かすこともできなかった。2列目から突破が求められていたが見せられなかった。
ファビアン・ルイス(5点)
『減退』
ボールの配給で複数回ミスを犯しているが、前半におけるスペインの原動力だった。ミドルレンジからのシュートも打ったが、いつものパフォーマンスレベルよりは劣る部分があった。相手の脅威となる回数は限られ、チームメイトとも連携が取れていない。後半にアルバロ・モラタと交代。
フェラン・トーレス(7点)
『執拗』
果敢にプレーし1対1でもスキルを見せたが、シュートとラストパスに欠けていた。しかし、相手のラインを突破する数少ない選手だったと言える。前半終了間際に決定機を外したが、右ウイングとしてスペインの攻撃を牽引する選手になっている。
ミケル・オヤルサバル(4点)
『存在感に欠ける』
いつものパフォーマンスレベルからは程遠い出来だった。最初は、左サイドで起用され、その後に9番の役割を与えられている。チームメイトとの連携が取れず、シュートを打てていない。レアル・ソシエダでプレーしているオヤルサバルとは全く異なるプレーだった。
■FWダニ・オルモ(5点)
『困難』
前半は偽9番としてプレーしたが、相手ディフェンダーに封じ込められた。後半は左ウイングとしてプレーし、奮起したものの、満足のいくパフォーマンスは見せられていない。前線でプレーしていたにもかかわらず、相手GKの脅威になることが全くできていない。
■途中出場
アルバロ・モラタ(6点)
『鋭い』
モラタが投入されたことで、スペインの攻撃に深さができ、相手エリアに進入できるようになった。純粋な9番が少ないスペインにおいて、モラタのベンチスタートはサプライズだった。エリア内での動きもサイドへの流れる動きも理解している。
コケ(6点)
『スキル』
モラタが獲得したPKの場面を作り出した。ブスケツとの交代で投入され、主導権を握らなければならない時に中盤に安定感を与えた。
セルヒオ・カナレス(5点)
『控えめ』
ライン間で精力的に動いていたが、強い存在感は見せられていない。
アダマ・トラオレ(5点)
『エネルギー』
左ウイングとして起爆剤になろうと試みたが、相手の脅威にはなれなかった。
ジェラール・モレノ(7点)
『決定的な仕事』
貴重な同点ゴールを決めた。生粋のセンターフォワードであり、相手DFの間に入って行き、ダイレクトでシュートを放った。スペイン代表としての出場時間に対するゴール数は非常に優れている。チャンスを逃すことはない。