ダイナミックなプレーでファンを魅了し続けているカナダの新星・デニス・シャポバロ…
ダイナミックなプレーでファンを魅了し続けているカナダの新星・デニス・シャポバロフ(カナダ)。そんな彼がすでに誰とでも対等に渡り合える自信を覗かせていることをテニスメディア『Ubitennis』が報じている。
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今シーズンのシャポバロフはUSオープンベスト8、イタリア国際ではベスト4と安定した成績を残し続けていた。USオープン後には一時トップ10入りを決め、21歳にしてミロシュ・ラオニッチ(カナダ)以来の快挙を成し遂げた。直近では4連敗とシーズン終盤にかけて調子を落としてしまったが、世界12位の位置につけ、再びトッププレーヤーとしての地位を築く日も近い。
「自分はトップ10に限りなく近い存在だと思っているし、もし今年の終わりのその位置にいなくてもまた挑戦し続けるよ」と語っていたシャポバロフは、「すでに自分は誰とでもしっかりと戦えると思っている」と、力強いコメントを残している。今シーズンについては、「(終盤にかけて)疲れが出てしまって、フィジカル面でも少々問題があった。でもツアー再開後から全体的にはいいプレーができていたよ」と納得した様子で振り返っている。
コロナウイルス感染拡大により、2021年シーズンの計画は立っていないと明かしているシャポバロフ。通常通りであれば20年から新設されたオーストラリアでのATPカップやグランドスラムの全豪オープンからツアーがスタートするが、オーストラリア政府の決定により何らかの変更が加わる可能性もある。シャポバロフ自身も「世界中で一体何が起こっているのかよく分かっていないから、今の段階で予定を立てることはできない。プレーヤーたちに情報があまり流れてこないからプランを立てることが難しいんだ」と、コロナ禍での転戦の難しさを語った。
過去には世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)を破った経験もあり、類まれなるポテンシャルを見せているシャポバロフだが、来シーズンは一体どのようなプレーを見せてくれるのか。テニスファンからも引き続き注目を浴びることだろう。
文=中村光佑