イ・ボミが「65」で3位急浮上、昨年結婚の夫は韓国滞在中「寂しいけど…」 女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディス第2日は14日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と6打差の32位で出た2015、…

イ・ボミが「65」で3位急浮上、昨年結婚の夫は韓国滞在中「寂しいけど…」

 女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディス第2日は14日、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と6打差の32位で出た2015、16年賞金女王イ・ボミ(延田グループ)は7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算8アンダーで2打差の3位に急浮上。3年3か月ぶり通算22勝目のチャンスが来た中、オンライン会見では昨年結婚した俳優のイ・ワンに対する“罪悪感”を抱えていたことを打ち明けた。

 ボミが胸の内を明かした。5番で10メートル、最終18番で13メートルのロングパットを入れてバーディーを奪うなど、パットが冴えわたった一日。気分上々で明るい笑顔を咲かせた。17年8月のCATレディス以来3年3か月ぶり、結婚後初の優勝の期待がかかるが「気持ちはあまり変わらない。ゴルフ場にいる時はゴルフ選手になるので」とプレーに集中。ただ、コロナ禍で来日できない夫への思いを募らせた。

「いないので寂しい気持ちはある。寂しくてもここで一人で頑張る気持ちがあるから、本当に今日はよかったな思いました」

 コースを離れれば、毎日5~10分の電話をする。32位と出遅れた前日。ゴルフ好きの夫から「今日は初日が終わったのではなくて、明日が初日だと思ってまた気持ちを変えて頑張ってね。頭には何もなくここに来て初めてプレーした時の感じでやれば絶対にいい」とアドバイスをもらった。言葉通りに気分を変えて65と爆発。「本当に感謝しています(笑)」とノロケ気味に笑ったが、復活を目指す32歳には優勝よりも大事なことがあるという。

成績低迷時の胸の内「付き合っている時から悲しいと言うしかなかった」

「優勝したいというより、旦那さんと付き合っている時から成績がずっとよくなかったので、悲しいと言うしかなかったんですよね。それが凄く申し訳なかった。ゴルフをした時に楽しいって言ったことがないから。今まではずっと苦労している顔しか見せていなかったから、今日は凄く楽しかったとか、嬉しかったと表現したかったです」

 18年の初めから交際が始まったと報じられていた。同年は賞金ランク83位と苦戦。昨季は同21位と復調したが、優勝は2シーズン遠ざかっている。いつもゴルフで苦労している姿を見せてしまったことへの罪悪感。打ち破るためにも、最終日は再び順風満帆の好プレーを目指す。

 過去3勝を挙げた好相性の大会だ。首位の吉本ひかる、古江彩佳に2打差の3位。「それ(楽しむ姿)を旦那さんが感じられるように頑張りたいなって思います」。元賞金女王の笑顔が、秋の紅葉を駆け巡る。(THE ANSWER編集部)