キム・ハヌルが首位発進　“高尾山効果”で気分上々「本当に体にいい。元気になった」

伊藤園レディスが開幕

　女子ゴルフの国内ツアー・伊藤園レディスは13日、千葉・グレートアイランドC（6741ヤード、パー72）にて無観客で開幕した。日本ツアー通算6勝のキム・ハヌル（HITE JINRO）が7バーディー、ボギーなしで今季自己ベストの65で回り、7アンダーで単独首位発進。2位に2打差をつけ、3年5か月ぶりの7勝目に向けて好スタートを切った。

　会心のゴルフを見せた。前半11番で5メートルのバーディーパットを沈めると、15番も5メートル、17番で8メートルを入れてバーディーを奪った。後半も2番で4メートル、8番で6メートルをねじ込んでバーディー。パットが冴えわたり、ラウンド後のオンライン会見ではこう振り返った。

「あまり試合勘が戻っていなかったけど、今週は自信を持って頑張ろうと思って入ったらよかった。前の試合は（2週前の）三菱電機レディスだったけど、あの時パットがよくて、ショットをよくしたらいいスコアが出るかなと思っていた」

　コロナ禍で来日できなかったが、今季初出場から4戦目。予選落ち、17位、39位と思うようにいかないなか、休みを入れつつ出場してきた。前週は初めて高尾山に登ったり、銀座で買い物をしたりしてリフレッシュ。運よく富士山を拝むことができ「綺麗でした」と写真も撮った。12月で32歳。うまくなってきた時間の使い方についてこう説明した。

日本語はジブリ映画で勉強、鑑賞した2作品とは？

「山登りをして、練習は2回くらい。暇だからみんなで遊んでいました（笑）。山登りがメインです。あまり好きじゃないけど、マネージャーさんが山登りに行ったら元気になるよと言ったので私も行った。本当に体にいい感じがして、私も元気になりました」

　今は通訳なしで取材対応に臨んでいる。この日も笑顔を交え、流暢な日本語を披露。コロナ禍で同行する人数が減ったが「まだまだ日本語が下手だけど、時期が時期だから私が一人で頑張ろうと。勉強はしてないけど、ジブリの映画が好きだから、それを見て日本語を聞いていました」と、来日前の韓国滞在時の過ごし方を説明。「ハウルの動く城」や「となりのトトロ」を楽しんだという。

　勝てば2017年6月のサントリーレディス以来、3年5か月ぶりの7勝目。「久しぶりに7アンダーできて本当に嬉しい。残り2日も自信を持って頑張りたい」と力を込めた。（THE ANSWER編集部）