ヤグディン氏はスケート靴の影響に言及「スケーターにとって本当に苦しいこと」 フィギュアスケートのロシア杯第4戦、女子でアレクサンドラ・トルソワに次ぐ2位に入ったのは、ショートプログラム(SP)で首位だったアリョーナ・コストルナヤ。新たなスケ…

ヤグディン氏はスケート靴の影響に言及「スケーターにとって本当に苦しいこと」

 フィギュアスケートのロシア杯第4戦、女子でアレクサンドラ・トルソワに次ぐ2位に入ったのは、ショートプログラム(SP)で首位だったアリョーナ・コストルナヤ。新たなスケート靴を着用してのスケーティングを、母国の五輪王者は「とても良い印象だった」と振り返っている。

 SP首位で迎えた今季初のフリーは3回転アクセルを回避したが、3回転のコンビネーションを3本跳ぶなど上々の内容。4回転を3本跳んだトルソワにこそ逆転を許したが、2020-21年シーズン初戦を2位で終えた。

 以前から使用していたスケート靴が10月半ばに壊れるなど、アクシデントにも見舞われていた17歳。ロシアメディア「sports.ru」では、国営放送で解説を務めていたソルトレイクシティ五輪金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏のコメントを伝えているが、高い評価を下している。

 フリーの演技直後には「我々はいかに観衆がアリョーナを待っていたかを見ています。私の考えでは、アリョーナのスケート靴の件が演技に影響を与えました」とコメント。さらに自身の経験を振り返り「覚えています。私は欧州選手権の数週間前にスケート靴が壊れ、変更を余儀なくされました。これはスケーターにとって本当に苦しいことです、特に大会の直前だと」とコストルナヤの境遇に理解を示している。

 またプログラムについては「以前は始まりのところで我々は1度ではなく、時として2度、3回転アクセルを見ていました。しかし、今は2回転アクセルです。たぶん、アリョーナが新しいスケート靴に慣れ、大きな自信を持って演技するには時間が足りなかったのでしょう。私の目にはアリョーナはやや重い感じに見えました。しかし、これは現欧州チャンピオンの今シーズンにおける最初の公式戦です。彼女は(まだ)自分のベストの状態ではない印象があります」と現状を分析した。

 最後には「ステップで少しよろめくシーンがありましたが、いずれにせよアリョーナはとても良い印象を残しました」と評していたという。

 シニアデビューイヤーの昨季はグランプリ(GP)ファイナル、欧州選手権を制した女王。上々の形で今季初戦となった。(THE ANSWER編集部)