五輪金メダリスト・ヤグディン氏は転倒後の4回転挑戦を評価 フィギュアスケートのロシア杯第4戦が9日までカザンで行われ、女子ではアレクサンドラ・トルソワが合計248.63点をマークし、今季2勝目をマークした。16歳はフリーで3種類の4回転ジャ…

五輪金メダリスト・ヤグディン氏は転倒後の4回転挑戦を評価

 フィギュアスケートのロシア杯第4戦が9日までカザンで行われ、女子ではアレクサンドラ・トルソワが合計248.63点をマークし、今季2勝目をマークした。16歳はフリーで3種類の4回転ジャンプに成功。圧巻の演技が評判を呼んでいたが、母国ロシアのソルトレイクシティ五輪金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏も賛辞を連発している。

 フリーではサルコー、ルッツ、トウループと3種類の4回転を跳んでみせたトルソワ。ショートプログラム(SP)2位から見事な逆転Vを飾った。ロシアメディア「sports.ru」ではヤグディン氏が国営放送でトルソワに対して語った内容を紹介している。

「転倒があったことは残念ですが今はミスを強調するべきではありません。どのようにしてこの華奢な体に4回転サルコーを跳んだあとすぐに4回転ルッツを跳べるほどの力があるのかを見守るのはとても素晴らしいことです。その後、残念ながら4回転トウループで転倒がありましたが――。普通のスケーターなら、進んでその後にもうひとつ4回転ジャンプを試みることはしないように思えるかもしれません」

 サルコー、ルッツに続く3本目のジャンプ、4回転トウループで転倒。それでもトルソワは再び4回転に挑み、高難度の連続ジャンプを決めた。

プルシェンコ氏に師事してから2連勝「ファンの期待を裏切らなかった」

「しかし、このスケーターはサーシャ・トルソワです、彼女は進んで跳びました――4回転トウループ・オイラー・3回転サルコーの連続ジャンプを。テレビの視聴者の皆さん、これは男子の試合ではありませんよ、女子の試合です。伊達にサーシャは『ロシアのロケット』と呼ばれているわけではありません」

 ヤグディン氏の絶賛は続く。「我々は彼女のプログラムのジャンプの部分に魅了され続けるでしょう」と手放しで称えていた。

 またロシアメディア「championat.com」ではトルソワがエフゲニー・プルシェンコ氏のもとへと移籍してから負けなしの2連勝を飾ったことに言及。さらには「トルソワの名前がアナウンスされた時の会場の反応で、ファンたちが大体において誰を見に来ているのかが分かった。そしてサーシャは自分たちのファンの期待を裏切らなかった」と続けた。

 エテリ・トゥトベリーゼ氏のもとからプルシェンコ氏のもとに移り、安定感を増した感のあるトルソワ。16歳はさらに進化を続けている。(THE ANSWER編集部)