世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。第5節でゼニト・カザンとクズバ…

 世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。第5節でゼニト・カザンとクズバス・ケメロヴォによる全勝対決が実現!!(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■全勝対決!! カザンが攻守で上回り、ストレート勝ち

[MATCH OF THE ROUND](現地10/17)

◆ゼニト・カザン 3(25-19,25-21,28-26)0 クズバス・ケメロヴォ

 2017年にヨーロッパチャンピオンズリーグと世界クラブ選手権のビッグタイトルを手にした、ロシアを代表する強豪クラブ、ゼニト・カザン。OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)、OHイアルバン・ヌガペト(フランス)という世界トップレベルのアタッカーを擁し、今季はイタリア・セリエAのモデナからOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)が加わった。目指すは“頂点”、ロシア語で“ゼニト”、ただ一つだ。

今季も豪華な顔ぶれが並ぶカザン(写真は第4節のもの)

 開幕から2戦はウレンゴイ、ノヴォシビルスクとフルセットの戦いを繰り広げたが、いずれも競り勝つと以降は負けなし。そうして今節では、同じく無敗のケメロヴォをホームに迎えた。

 試合はカザンが優位に立った。攻めてはヌガペトとベドノシュがそろって2本のサービスエースを含む10得点、守っては身長212センチの“巨壁”MBアルチョム・ボルビッチ(ロシア)と、2012年ロンドンオリンピック金メダリストのMBアレクサンドル・ボルコフ(ロシア)がともに3本のブロックポイントをマークする。

 ケメロヴォはエースOPイバン・ザイツェフ(イタリア)がチーム最多16得点、OHエフゲニー・シボジェレズ(ロシア)が11得点をあげたが、カザンに及ばず。アレクセイ・ベルボフ監督は「カザンのほうがすぐれていて、勝つべくして勝った、と言えるでしょう。チームは全力を出しましたが、これはコーチの問題。準備が足りていなかった」と唇をかんだ。

 対するカザンのウラジミール・アレクノ監督は「選手権のトップに立つことができてうれしい。準備できていたこと、できていなかったこと、すべてがうまく解決できた」と勝利を喜んだ。今回はカザンに軍配が上がったが、どちらもタイトル争いの主役候補。まだまだ目が離せない。

新加入のエース、ベドノシュ(写真中央)がチームを牽引する

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◆ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3(25-18,25-21,25-21)0 ウラル・ウファ

 “北のテン上げ隊長”ことOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が戦線復帰したウレンゴイ。OPマキシム・ジガロフ(ロシア)が5本のサービスエースを含む19得点、ボルコフが14得点をあげて、ウファを一蹴。前節のノヴゴロド戦の不戦勝を含め、3連勝としている。

セリエAのペルージャから移籍加入したSチマフェイ・ズコウスキ(クロアチア/写真左)がウレンゴイの攻撃を組み立てる(第3節のもの)

◆ゼニト・サンクトペテルブルク 3(25-18,25-21,25-20)0 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

 コロナ禍を鑑み、無観客で行われたこのゲーム。第6節・ノヴォシビルスク、第7節・カザン、第8節・モスクワといった有力チームとの連戦を控え、弾みをつけたいサンクトペテルブルクは、OPビクトル・ポレタエフ(ロシア)、OHハロ・カメジョ(キューバ)、OHイゴール・クリュカ(ロシア)がそろって13得点をあげて、きっちりとストレート勝ち。これで4連勝!

サンクトペテルブルクのエース、ポレタエフ(写真右/第3節のもの)

◆コロナ禍でレギュラーシーズンのカレンダーに変更

 第5節は全7試合のうち、3試合のみの実施となった。ベルゴロド対レニングラードは来年1月9日に再設定され、それ以外の3試合(ノヴゴロド対クラスノヤルスク、スルグト対オレンブルク、モスクワ対ノヴォシビルスク)は調整中となっている。なお、未実施だった第3節のモスクワ対ノヴゴロドも再調整となった。(ノヴゴロドの第4節は不戦敗の扱いのまま)

《ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round5一部終了時)》

1 ゼニト・カザン 5勝0敗(勝ち点13)▲

2 ゼニト・サンクトペテルブルク 4勝1敗(勝ち点12)▲

3 クズバス・ケメロヴォ 4勝1敗(勝ち点12)▲

4 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3勝2敗(勝ち点10)▲

5 ディナモ・モスクワ 3勝0敗(勝ち点9)▼

6 エニセイ・クラスノヤルスク 3勝1敗(勝ち点9)▼

7 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 2勝2敗(勝ち点7)-

8 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 1勝3敗(勝ち点4)-

9 ベロゴリエ・ベルゴロド 1勝3敗(勝ち点4)-

10 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 1勝4敗(勝ち点3)-

11 ウラル・ウファ 1勝4敗(勝ち点3)-

12 ASKニジニ・ノヴゴロド 1勝2敗(勝ち点2)▲

13 オイルマン・オレンブルク 1勝3敗(勝ち点2)▼

14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝4敗(勝ち点0)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

(責任編集:GUCII<坂口功将>)