10月に「全仏オープン」で大会最多記録となる13回目の優勝を遂げたラファ…

10月に「全仏オープン」で大会最多記録となる13回目の優勝を遂げたラファエル・ナダル(スペイン)。彼の肉体的にとてもハードなプレースタイルから、そのキャリアは長くは続かないだろうと予言した人々は多くいた。だがそんな予想を裏切って、ナダルは今も記録を作り、伸ばし続けている。Tennis World USAが報じた。【動画】2003年から今までのナダルのスーパーショット集

あるベテラン記者によると、ナダルはテニス選手としてだけでなく、思いやりのある人間としても一流だ。「ある時ナダルは病気の子供にバッグをあげていた。報道陣なんか誰もいないようなところでだ。慈善活動を依頼しても、断られたことがない」

「そんな風に慈善活動を頼めるアスリートなんて、50人もいないだろう。それも頼んで5分後には答えをくれるんだ」

長いキャリアの中で、ナダルはいくつもの怪我をしてきた。膝、手首、足、背中、太ももなど、そして欠場するたびに、多くの人々が、あんな調子ではナダルには長いキャリアは望めない、と言った。だがナダルは通算1000勝という偉業を達成し、そんな予想がすべて間違っていたことを証明してみせた。

ナダルは2002年のマヨルカでの大会で、当時世界ランキング81位だったラモン・デルガド(パラグアイ)からツアーレベルでの初勝利を挙げ、世界ランキングのための15ポイントと、賞金5,850ドル(約60万円)を得た。

ナダルはプロテニス選手になることを決意していたが、母親は彼に大学に行って欲しいと思っていた。だがその件は、ある時ナダルがうっかり(という話だ)教科書を飛行機の中に置き忘れ、それを機にもう学校へは行かないと決めたそうだ。1億2千万ドル(約124億円)を超える賞金と、それに加えて巨額なスポンサー料を稼いだ今となっては、その時の決断に疑問をさしはさむ者はいないだろう。

2012年にも、その後2014年から2017年の間にも、ナダルは何度もの怪我に苦しみ、「それ見たことか」と言う人々もいた。だがナダルは、「全仏オープン」に初出場で初優勝した2005年から15年後、ついにグランドスラム優勝20回となりロジャー・フェデラー(スイス)と並んだ。

ナダルはそれらの記録をどこまで伸ばすことができるのか、楽しみだ。

※為替レートは2020年11月9日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」V13の瞬間のナダル

(Photo by Julian Finney/Getty Images)