大晦日の決戦にリング誌格付け評議員も注目「名勝負だ」 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambition)と、元世界3階級制覇王者・田中恒成(畑中)が12月31日に東京・大田区総合体育館で対戦する。現在の日本ボクシング界…

大晦日の決戦にリング誌格付け評議員も注目「名勝負だ」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambition)と、元世界3階級制覇王者・田中恒成(畑中)が12月31日に東京・大田区総合体育館で対戦する。現在の日本ボクシング界最高峰の日本人対決となるが、権威ある米専門誌「ザ・リング」の格付け評議員は名勝負を期待し、メディアの年間表彰発表を大晦日決戦まで待つように提言している。

 WBOフライ級王座を返上した田中が指名挑戦者として井岡に挑む大晦日決戦。海外の専門家も2020年を代表するような名勝負になると期待しているようだ。リング誌の格付け評議員を務めるアダム・アブラモウィッツ氏は、自身のツイッターに異例の提言をつづっている。

「個人的に納得できないこと。ボクシングメディアは1年が終わる前に年間表彰を発表してしまう。イオカ対タナカは名勝負だ。この試合が完了するまで、今年の表彰を待つ価値はある」

 同誌のダグラス・フィッシャー編集長、米スポーツ専門局「ESPN」のダン・ラファエル記者ら7人に向けてこう投稿したアブラモウィッツ氏。海外のボクシングメディアの年間表彰は大晦日前に決まってしまうのが通例だが、日本人対決は表彰の対象になる可能性があると分析。発表は年明け後にするよう各メディアに呼びかけていた。

 田中の戦績は15勝(9KO)、井岡は25勝(14KO)2敗。アブラモウィッツ氏の投稿を受けた記者からは賛否両論の反応があるようだが、海外識者も注目する一戦であることは間違いないようだ。(THE ANSWER編集部)