元フィギュアスケーターの中野友加里さんが元フジテレビアナウンサーでスポーツアンカーの田中大貴さんが様々なスポーツ選手・解説者等を迎えてトークを広げるYouTube動画の「田中大貴のアスリートチャンネル」にゲスト出演。新型コロナによる選手への影響や、グランプリシリーズ欠場を表明した羽生結弦選手について語った。


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中野友加里が羽生結弦を徹底解剖!「彼は毎日考えながら生きている選手」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/yukarinakano-talks-about-yuzuruhanyu/


フィギュアスケーターとして2005年NHK杯優勝、2005年GPファイナル3位、2006年四大陸選手権2位、2008年世界選手権4位などの実績を持つ中野さん。

コロナ禍での選手の気持ちを、「今までにない不安を抱えていて、初めての緊張感と不安があるんじゃないかと思います。というのもやはり、これだけの日数氷の上に乗っていなかった、練習ができなかったという状況がかつてなかったと思います。選手達はまず体力を取り戻すこと、ジャンプの技術を取り戻すことがあると思うんですけど、練習と試合は全然違ってくるので、試合勘を取り戻すことからます始めるのかなと思います」と察した。


そんな中、大きなニュースとして羽生結弦選手のグランプリシリーズ欠場が決定した。先輩スケーターとして、中野さんはどう思ったのか?

「賢明な選択かなと私は思います。羽生さんがおっしゃっていたように、多くのファンの方がいらっしゃいます。もちろん、選手にとって励みになる応援団でもあるんですけど、皆さんが各国に応援に駆けつけてしまうことでもしかしたらクラスターが発生してしまうかもしれないので。そういう状況を鑑みてというところもあると思うんですけど、一番は自分の体調を考えての決断なのかな」と、羽生選手の決断を尊重。

また、羽生選手は気管支喘息を抱えているということを発表しており、「まだ何とも言えないけど、コロナに罹って肺が悪くなってしまうと体力の回復に時間がかかってしまうと思う。フィギュアスケートって体力も重要視されるスポーツなので、肺はできればやらない方がいい。皆さん気を付けているんじゃないかなと思う」と、各選手の体調面を慮った。

大会や練習時間が限られる中で、体を休めていても頭の中はフィギュアスケート。羽生選手は卒論を書いていたそう。卒論のテーマは「3Dモーションキャプチャによるジャンプの研究」。

早稲田大学の先輩でもある中野さんは、「3Dモーションというのはなかなか思いつくものではないので、発想が面白いと思った。出来上がったら私も読みたい」と話し、「この研究の論文を元に、例えばこれからスケートをやり始めた方々が『この角度で跳べば跳べるかもしれない』と思うかもしれない。それが正しい飛び方で、羽生選手はまさにお手本のような存在なので、教材になります。それを見て選手たちが真似をするとすごくきれいなフォームで飛べると思います。これは後世に語り継がれる。本にして欲しい」と懇願。

さらに、出場が予想される12月の全日本選手権についても言及。出場となれば11ヶ月ぶりの実戦となるが、中野さんの見解は?

「11ヶ月って私も試合で空いたことがないので、緊張と不安も募る大会になるんじゃないかなと思います」とした上で、「私自身は全日本に出なくても1年間ずっと練習をし続けて、来シーズンから体力を戻して出てきてもいいんじゃないかなと思います。オリンピックシーズンに。なぜなら、羽生選手は今までそういう(厳しい)環境に打ち勝ってきた選手だと思うので。(平昌)オリンピックの前に怪我をしてしまって、実戦がいくつもなくてオリンピックを迎えて、優勝しているので。そういう実績が少し長くなったと思えば」。

動画ではパトリック・チャン選手の結婚についてや中野さん自身の卒論についても語っている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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