ニック・キリオス(オーストラリア)は、不品行ゆえにATPから出場停止処分を食らうという形でシーズンを終えたが、自分にとって2016年は成功の一年だったと言う。  オーストラリアのフォックス・スポーツのインタビューにそう答えた2…

 ニック・キリオス(オーストラリア)は、不品行ゆえにATPから出場停止処分を食らうという形でシーズンを終えたが、自分にとって2016年は成功の一年だったと言う。  オーストラリアのフォックス・スポーツのインタビューにそう答えた21歳のキリオスは、2016年は多くのアップダウンのあった年だったが、世界ランキングを30位から13位にまで上げたのだから、成功を収めた年とみなしてしかるべきだ、と言った。  キリオスはATP500で初のタイトル獲得となった東京での楽天ジャパンオープンを含め、3つのタイトルを手にしたが、それらの成功は、オフィシャル(審判)やファンとの衝突、そして彼を8週間の謹慎処分へといざなった上海マスターズでのふがいないパフォーマンスによって陰らされてしまった。  「いろいろと楽しいことをやったよ」とキリオスは2016年を振り返った。

 「僕はオーストラリアを、デビスカップのワールドグループに連れ戻し、いくつかのタイトルも勝ち獲った。だからいい年だったよ」  キリオスの8週間の出場停止処分は、彼がスポーツ精神分析医の診察を受けることに同意したとき、3週間に減刑された。  「ここまでやってきたけど、実際、なかなかいいよ」とキリオス。

 今は「ただリラックスし、家族やガールフレンドと、より多くの時間を過ごしている」と言う。  「これは愛する人々とより多くの時間を過ごすためのよい機会だ、という見方もできるだろう。それにトレーニングもやっているから、2017年にいいスタートを切る準備を整えることにもなる。(この謹慎処分による休止期間は)より向上させなければならないすべてについて考え、分析するための時間を僕に与えてくれたのさ」(C)AP