女子ワールドカップ<11月8~10日/中国・威海> 大会最終日の11月10日、女子シングルス準決勝で東京五輪代表の伊藤美誠(スターツ/世界ランク2位)が2019年アジア選手権覇者の孫穎莎(中国/同3位)にゲームカウント2-4で敗れた。



接戦を繰り返す20歳同士の戦績は、伊藤の2勝5敗。3連敗中のライバルにリベンジを果たしたい試合だった。

第1ゲームは伊藤が回転の読みづらい巻き込みサーブから攻めるも、バックの打ち合いで孫に上回られて6-10に。伊藤もコースを突いた強打で10-10とするも、孫に振り切られて10-12で先制される。

第2ゲームも質の高いサーブをバックに集められてレシーブを限定される伊藤は、ラリーで優位に立てず8-11で失い、第3ゲームも伊藤が決め球でミスさせられる苦しい展開のまま6-11で落とす。



あとが無い第4ゲームは伊藤がミート系のバックハンドをよく決め、最後はクロスへのフォアドライブで12-10と取り返し、第5ゲームは伊藤が孫のバックへの強打を何度も決めて11-4でここも奪う。

第6ゲームは孫が多用してきたバックへのロングサーブの処理に苦しみ、サーブからの3球目攻撃にもミスが出た伊藤が4-11で奪われて、敗れた。

東京五輪を想定した中国の国内大会『備戦東京』でも三冠を達成した孫の壁に、伊藤は屈した。

伊藤は3位決定戦に回り、陳夢(中国)とハン・イン(ドイツ)の敗者と対戦する。



【女子ワールドカップ】
<女子シングルス準決勝>
伊藤美誠 2-4 孫穎莎(中国)
10-12/8-11/6-11/12-10/11-4/4-11