蛭間が9回2死から逆転2ラン、早川は“胴上げ投手”に 東京六大学秋季リーグ戦最終週は8日、両校の優勝をかけた早慶戦が神宮で行われ、早大が慶大に3-2で逆転勝ち。7勝3分0敗の勝ち点8.5ポイントで10季ぶり、法大と並んで歴代最多タイとなる4…

蛭間が9回2死から逆転2ラン、早川は“胴上げ投手”に

 東京六大学秋季リーグ戦最終週は8日、両校の優勝をかけた早慶戦が神宮で行われ、早大が慶大に3-2で逆転勝ち。7勝3分0敗の勝ち点8.5ポイントで10季ぶり、法大と並んで歴代最多タイとなる46度目の優勝を飾った。

 早大は引き分け以上、慶大は勝ちで互いに優勝が決まる伝統の一戦。試合が動いたのは3回だ。早大が2死二塁から3番・瀧澤虎太朗左翼手(4年)が中前打を放って1点を先行。しかし、直後に慶大も1死二塁から2番・廣瀬隆太一塁手(1年)の左前打に敵失が絡み、すぐさま追いつくと、4回には2死二塁から主将の8番・瀬戸西純遊撃手(4年)が左翼線へ適時打を放ち、逆転に成功した。

 投げては先発・森田晃介(3年)以降、堀井哲也監督が小刻みな継投を展開し、8回には前日に先発して7回3失点だったヤクルト1位指名のエース・木澤尚文(4年)が7番手で登板。8回途中から楽天1位指名の早大エース・早川隆久(4年)との投げ合いとなった。9回2死から安打を打たれ、8番手・生井惇己(2年)にマウンドを譲った。ここでとんでもないドラマが待っていた。

 その初球を蛭間拓哉(2年)がバックスクリーンへ逆転2ラン。このまま早川がその裏を無失点で抑え、“胴上げ投手”となった。試合を終え、客席に向かって挨拶すると、涙がこぼれた。

 今季は新型コロナウイルスによる影響で従来の2戦先勝の勝ち点制ではなく、2試合総当たりのポイント制で開催され、勝利で1ポイント、引き分けで0.5ポイントが与えられるシステム。前週終了時点で慶大は6勝2分の7ポイント、早大は5勝3分で6.5ポイントで優勝は両校に絞られ、1回戦は早大が3-1で勝利していた。

 なお、秋の大学日本一を決める明治神宮大会は行われず、これが今季最終戦となる。(Full-Count編集部)