東洋大学が12月12日、東京都文京区の白山キャンパスで年明けの第93回東京箱根間往復大学駅伝競争(箱根駅伝)を控えた陸上競技部の壮行会を開催した。10月の出雲全日本大学選抜駅伝で9位、11月の全日本大学駅伝対校選手権は6位で終わった東洋大学…

東洋大学が12月12日、東京都文京区の白山キャンパスで年明けの第93回東京箱根間往復大学駅伝競争(箱根駅伝)を控えた陸上競技部の壮行会を開催した。

10月の出雲全日本大学選抜駅伝で9位、11月の全日本大学駅伝対校選手権は6位で終わった東洋大学だが、陸上競技部長距離部門の酒井俊幸監督は「出雲、全日本は箱根をしっかり走るための経験させたい狙いで、勝負というよりは育成を目的として挑んだ」と語る。

2大会は経験者が使えず目標の順位に届かなかったものの、12月に入り各選手も調子をあげてきており、「箱根は総力戦として、出雲、全日本よりだいぶいい形で臨める」と自信を見せる。

箱根駅伝に出場する東洋大学
東洋大学は今年“花の2区”で区間賞を獲得した服部勇馬(現トヨタ自動車)が卒業。酒井監督は「服部勇馬に頼る部分も多かった」と話すが、「まだ走り込みを織り交ぜながらのトレーニングをしているところ。前回のこの時期と比べると、トレーニングの量、質は昨年より上のものをやっている。(服部勇馬は抜けたが) 序盤から東洋がレースの主導権を握れるようなキレを作っていきたい」と意気込む。

箱根駅伝で多くのドラマを生んだ山登りの往路5区は、2017年大会で距離が従来と比べて2.4km短縮されて20.8kmとなる(代わりに4区が2.4km延長)。

酒井監督は「4区の重要性が増した」と言及するが、「平地でのタイム差より5区のタイム差のほうがつく。そこを見据えて、4区までにどの位置で、どのタイム差でいくか。5区での大逆転は距離が短くなったぶんパーセンテージは減る」と予想。

ライバルの青山学院大学は、“山の神”こと神野大地(現コニカミノルタ)が抜けた。東洋大学はかつて山の神と呼ばれた柏原竜二(現富士通)が卒業したことでレース運びが変わった。

「山の神が抜けた後の5区の難しさは我々も経験している。5区でもしっかり勝負できるようにしていきたい」と酒井監督。

「(今年の)2位で満足していない。打倒青学を宣言しなくてはいけないと思っている」と力強く語った。

第93回箱根駅伝は2017年1月2日・3日に開催。東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間の往路5区間(107.5km)、復路(109.6km)の合計10区間(217.1km)で争われる。

東洋大学で箱根駅伝に出場する陸上競技部の壮行会(2016年12月12日)撮影:五味渕秀行

東洋大学で箱根駅伝に出場する陸上競技部の壮行会(2016年12月12日)撮影:五味渕秀行

東洋大学で箱根駅伝に出場する陸上競技部の壮行会が開催(2016年12月12日)撮影:五味渕秀行

東洋大学で箱根駅伝に出場する陸上競技部の壮行会が開催(2016年12月12日)撮影:五味渕秀行

東洋大学で箱根駅伝に出場する陸上競技部の壮行会が開催(2016年12月12日)撮影:五味渕秀行

東洋大学で箱根駅伝に出場する陸上競技部の壮行会が開催(2016年12月12日)撮影:五味渕秀行