井上尚弥、注目の次戦相手にトップランク社CEOが言及 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は米ラスベガスデビュー戦でWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7回2分59秒KO勝ちした。米興行大…

井上尚弥、注目の次戦相手にトップランク社CEOが言及

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は米ラスベガスデビュー戦でWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7回2分59秒KO勝ちした。米興行大手・トップランク社との契約初戦となった一戦を鮮烈KOで見事に飾った井上だが、同社のボブ・アラムCEOは次戦の有力候補について言及。WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と比較し「スキルはないが、凄まじいパワーがある」と分析している。

 数々のレジェンドをプロモートしてきたアラム氏は、英専門メディア「ボクシング・ソーシャル」の公式YouTubeに登場。ラスベガスデビューを飾ったモンスターの展望について口を開いた。

「今後どこまで転級するか? バンタム級ではかなり大きく見えるが、彼はライトフライ級からキャリアをスタートさせたことを忘れてはいけない。どこまで転級できるかわからない。日本でいい陣営もついていることだし、彼らの方が我々よりその辺りを熟知しているだろう。転級すべきかは、彼らが教えてくれるだろう」

 井上はライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級で3階級制覇。今後のスーパーバンタム級転向などについて、アラム氏は本人ら陣営の意向に託す姿勢を示している。そして、次戦については新型コロナウイルスの感染拡大で4月25日に予定されていた3団体統一戦の相手、カシメロを有力候補に挙げている。

「カシメロ戦が再検討されるのか? 間違いない。彼にはイノウエのようなスキルはないが、バンタム級としては凄まじいパンチャーだ。だから、いい試合になるだろう」

ドネア&ウーバーリも有力候補、アラム氏「リマッチも白熱する」

 カシメロのパワーを評価し、互いの強打や技術がぶつかることを期待しているようだ。さらにもう一つの選択肢も明らかにしている。

「もう一つの可能性としてはドネア対モロッコ系フランス人の勝者だ。WBC王者だ。この試合は12月に開催される。これもいい相手だ。ドネアも初対決時に凄まじいファイトを見せていた。リマッチも白熱するだろう」

 昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝で死闘を演じた元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)とWBC王者ノルディ・ウーバーリ戦の勝者も候補だと語った。井上自身もマロニー戦直後にWBC、WBOの王座を狙う希望を明かしていた。3つ目のベルトを奪う機会は得られるのか。今後のプロモートに注目が集まる。(THE ANSWER編集部)