ザギトワの復帰はあるのか フィギュアスケートの平昌五輪女王アリーナ・ザギトワ(ロシア)が、復帰について慎重な姿勢を示している。母国の放送局「マッチTV」が記事を掲載。昨年末からの一時的な休養から本格的な練習を再開したことが報じられていたが、…

ザギトワの復帰はあるのか

 フィギュアスケートの平昌五輪女王アリーナ・ザギトワ(ロシア)が、復帰について慎重な姿勢を示している。母国の放送局「マッチTV」が記事を掲載。昨年末からの一時的な休養から本格的な練習を再開したことが報じられていたが、今後について尋ねられたようだ。

 同局が投票を募集した「最も人気のある女子アスリート」で、ザギトワは1位に輝いた。自身が33.86%だったほか、マリア・シャラポワが23.27%で2位、エフゲニア・メドベージェワが21.31%で3位だったという。同局の番組に出演し、受賞の喜びを語った平昌五輪女王は司会者とのやり取りで「競技に復帰するか」と問われ、こう語ったようだ。

「よく考えます、ええ、よく考えてみます。今は新型コロナウイルスの影響でとても難しい状況です。とても多くの大会が中止になっていますし、とても多くの大会の開催が危ぶまれています。これはスポーツ界全体にとって困難な状況です」

 コロナ禍で思うような練習環境を確保するのが難しい時期もあった。徐々に調整していた五輪女王。しかし、9月のロシア国内で行われたテストスケートに出場せず、来年の欧州選手権、世界選手権の代表選考へと繋がる12月のロシア選手権の予選となるロシア杯にも出ていない。「私が競技に復帰した場合、難しい状況になると思います。これはスポーツです」。同局の問いには慎重な姿勢を示している。

 9月からロシアの大学にあたる高等教育機関の国家経済行政アカデミーへ入学。テレビ番組でキャスターを務めるなど、新たな挑戦に踏み出していた。慣れない仕事に奮闘中。心境をこう明かしている。

「ショーの司会者としての仕事はとても難しいです。選手たちはあまり話好きではないので。私は今、人とうまく話せるようになるために専門的に勉強しています。今、私には話の手法に関する家庭教師がいます。とても多くの早口言葉をすでに習得しましたよ」

時には選手に複雑な質問も「ガッカリしましたか?」

 番組内では早口言葉を披露。選手にインタビューをする場面もあるそうだが、選手の立場を知るからこそ複雑な思いも抱えているようだ。

「選手が転倒した時に『ガッカリしましたか?』といった質問をしなければいけない問題にも直面しました。私が試合に出場していた時、転倒してそういった質問をされたら、とてもイライラしたりしたものでした。それは明らかです」

 競技者からは一線を置いているものの、番組内では華麗な衣装でリンクに立つこともある。「正直に言うと、生放送のほうが好きです。長時間の放送は私にとって困難です。なぜなら、私はすべてを早く最大限に効率よく行うのが好きだからです。撮影場所で言い争ったりはしませんよ。もし何か撮り直しが必要だったら、もちろん撮り直します」と語ったという。(THE ANSWER編集部)