ロイ・ジョーンズJr.の名前を出して絶賛 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は米ラスベガスでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7回2分59秒KO勝ちを収めた。現地での評価もうなぎ上り状…

ロイ・ジョーンズJr.の名前を出して絶賛

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は米ラスベガスでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7回2分59秒KO勝ちを収めた。現地での評価もうなぎ上り状態だが、米記者は井上をパウンド・フォー・パウンド(PFP)最強と呼ばれた元4階級王者のロイ・ジョーンズJr.(米国)と重ね合わせ評価している。

 鮮やかなカウンターでマロニーを沈めた井上。現地メディア、記者からも様々な賛辞が並んでいたが、米ボクシングライター協会会員のジミー・トービン氏は伝説の名王者を彷彿とさせると評している。

 米専門メディア「ハンニバル・ボクシング」に寄稿したトービン氏。「ナオヤ・イノウエのたくさんの人へのワクワクするギフト」と題した記事の中で、井上を手放しで絶賛している。

「見掛け倒しのスピードではなく、スリリングなスピードだ。手と足のスピード、肩と腰のスピード、それが相手を黙らせるためのものだが、イノウエはそれを持っている」

 スピードを高く評価した上で、元PFPキングと重ね合わせている。

井上の武器はスピード「ジョーンズのように相手が打ってくる前に倒す」

「それはイノウエが習熟させた一つの武器であり、ロイ・ショーンズを彷彿とさせる。イノウエはジョーンズよりオーソドックスだが、腕の位置を高く保ち、ジャブも機能している。しかし、ジョーンズのように相手が打ってくる前に倒し、相手が引く前に打ってくる」

 ジョーンズJr.はミドル級~ヘビー級までの4階級を制した伝説的な王者。特に重量級離れしたスピードを武器に、強敵を次々と撃破。1990年代中盤~2000年代半ばにかけてPFP最強と評された。今月28日(日本時間29日)にはマイク・タイソン(米国)とエキシビションマッチを行うことでも話題を呼んでいる。

 伝説の名王者が頭をよぎるほど、井上はラスベガスで大きなインパクトを残したようだ。(THE ANSWER編集部)