6回にダウンを奪った左フック、別アングルの映像に米ファン戦慄 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が10月31日(日本時間11月1日)、米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オー…

6回にダウンを奪った左フック、別アングルの映像に米ファン戦慄

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が10月31日(日本時間11月1日)、米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7回2分59秒KO勝ち。試合を動かしたのは6回にダウンを奪ったカウンターだ。中継では角度と速度により、“隠れていた”左フックを米興行大手・トップランク社が別アングルから撮影したものを公開。米ファンからは「常軌を逸している」などと衝撃が拡大している。

 KO決着を予感させるカウンターだった。6回、マロニーが左のジャブを2発繰り出した瞬間だ。井上の顔面をとらえたように見えたが、倒れたのはマロニーの方だった。2発目に合わせ、井上が繰り出した左フックが顎にクリーンヒット。そのままマロニーはキャンバスに仰向けに倒れ、この日初めてダウンを喫したのだった。

 マロニーの背後から映していた試合の中継映像では井上の左フックの軌道がマロニーの体に重なり、凄まじいハンドスピードも相まって、ほぼ目視できなかったシーンだ。しかし、トップランク社の公式SNSではコーナー付近から超至近距離でとらえた映像を公開しており、そこでは隠れていた井上の左フックをはっきりと捉えている。

 迫力と技術が伝わってきた臨場感たっぷりの映像。投稿では「リングサイド:近寄って見た時のナオヤ・イノウエのこの左カウンターのスピード+パワーは……」とつづって紹介。ツイッターでは6万回以上再生されるなど、衝撃が広がっている。

 米ファンからは「こいつは厄介」「この男は、他のボクサーにはないパワーを持っている!」「強い、強いパンチだ」「完全に常軌を逸している」「若かりし日のパッキャオを思い出させる」「素晴らしいタイミング!」「PFPであるべきと思う」「フロイド・メイウェザーの左フックバージョン」「生中継で見てた時は何が起きたのか分からなかった。マロニーが滑ったのかと」などとコメントがさらに増加している。

 続く7回に今度は完璧なタイミングの右ストレートを突き刺して沈めた井上。ハロウィンの夜の衝撃KOの余韻はまだまだ冷めやらぬようだ。(THE ANSWER編集部)