トップリーグに復帰して開幕ダッシュに成功し、東芝や近鉄といった名門チームも倒して旋風を起こした宗像サニックスが、また新たな金星を獲得した。12月11日(第11節)に岐阜・長良川球技メドウで5位のトヨタ自動車と対戦し、15-14で勝利。試合終了数分前にCTBドウェイン・スウィーニーが逆転PGを決め、6勝5敗(総勝点25)として7位に浮上した。
 トヨタ自動車は4敗目(7勝/総勝点34)となり、1位~3位に与えられる日本選手権への切符争いは厳しくなった。

 序盤から激しい攻防。均衡を破ったのは前半30分、宗像サニックスのゲームキャプテンを任されたFL濱里祐介がブレイクダウンでボールを奪い返し、つないで、FB屋宜ベンジャミンレイが自陣22メートルライン内から快足を飛ばしてゴールまで走り切った。
 サニックスのしぶとい守りをなかなか崩せず追う展開となったトヨタ自動車は、後半早々、ラインアウトからモールで押し込み、ゴールキック成功で逆転する。50分(後半10分)にはゴール前のスクラムで優勢となってバックスに回し、CTBタウモエピアウ シリベヌシィのトライでリードを広げた。
 しかしサニックスはその2分後、敵陣22メートルライン前のPKから速攻を仕掛け、SO福崎竜也が軽快な動きで抜けて(コンバージョン成功)12-14と2点差に詰める。
 白熱のゲームは僅差のまま終盤に突入し、77分、トヨタ自動車が自陣でハンドの反則を犯し、サニックスが10メートルラインのやや内側、ポスト正面でPGチャンスとなった。向かい風のなか、スウィーニーがこれを決め、逆転。トヨタ自動車は78分過ぎに敵陣のタッチライン付近でペナルティをもらったがショットを選択せず、ラインアウトからゴールに迫るも、ノックオンで好機を逃し、最後のスクラムでもサニックスが耐えて激闘は終わった。

 日曜日はほかにトップリーグ2試合がおこなわれ、自動降格の危機にある豊田自動織機は愛媛・ニンジニアスタジアムでNTTコミュニケーションズを33-19で下し、今季2勝目(9敗/総勝点10)を挙げて最下位を脱出した。
 前半8分にFBマーク・ジェラードのトライで先制し、7-7で迎えた21分には相手のパスが乱れ、こぼれ球を拾ったFL竹内琢恭が60メートルを走り切って流れを引き戻した。
 14-7で迎えた後半早々、豊田自動織機は敵陣深くに入ってアドバンテージをもらい、SOサム・グリーンがディフェンス裏に蹴ったボールをCTBベンジャミン・サンダーズが確保してトライを挙げる。勢いは止まらず、53分(後半13分)にはCTBサンダーズがラインブレイクしてWTB松井謙斗につなぎ、追加点。63分にはSOグリーンがキックチャージしてゴールに持ち込み33-7とリードを広げ、残り時間のNTTコムの反撃を2トライに抑え、大きな勝点4を手にした。
 6位のNTTコムは6勝5敗(総勝点26)となっている。

 その豊田自動織機に今季1勝目を許し連敗が始まった東芝は、長いトンネルを抜け出せずにいる。11日に兵庫・ノエビアスタジアム神戸でおこなわれた神戸製鋼戦も24-30で落とし、5連敗となった。2003年のトップリーグ発足以来、一度も4強入りを逃したことはなかった東芝だが、今季はまだ4勝、7敗目を喫し、9位に順位を下げた。
 7,824人の観客が集まった人気チーム同士の対戦は、序盤から神戸製鋼が主導権を握った。PGで先制したあと、8分にはラインアウトモールで押し込み追加点。30分には密集でこぼれたボールをSHアンドリュー・エリスが拾ってバックス展開し、CTBトニシオ・バイフが突進、CTB林真太郎がサポートしてリードを広げた。
 20-3で折り返し、神戸製鋼は49分(後半9分)にもスクラムからの攻撃で右に回し、WTBコディ・レイがタッチライン沿いを駆け上がってFB正面健司につなぎ、トライ。
 一方、24点差とされた東芝は53分、CTB渡邊太生のラインブレイクをきっかけにLO梶川喬介のトライが生まれ、神戸製鋼にPGで3点を追加されたあとの64分には、自陣深くでPKをもらうとFBコンラッド・バンワイクがタップから仕掛けて防御網をすり抜け、80メートル以上を独走。そして神戸製鋼にイエローカードが出て数的有利となった東芝は76分、ゲームキャプテンのFLリアム・メッサムが横に揺さぶってWTB松延泰樹のトライを演出。SH小川高廣の正確なブーツで6点差に詰めた。
 が、反撃はここまで。14人の神戸製鋼がリードを守り切り、ノーサイドとなった。
 4位の神戸製鋼は9勝2敗(総勝点42)とし、逆転優勝に望みをつないだ。次節はホームに首位のヤマハ発動機を迎える。