◆先週の血統ピックアップ・11/1 天皇賞・秋(GI・東京・芝2000m)  好位の外を追走したアーモンドアイが残り1…

◆先週の血統ピックアップ

・11/1 天皇賞・秋(GI・東京・芝2000m)
 好位の外を追走したアーモンドアイが残り100mで先頭に立ち、外から迫るフィエールマンとクロノジェネシスを抑えて連覇を達成しました。上位3頭は複数のGIタイトルを持つ馬で占められたので、まぎれのないタフな競馬だったといえるでしょう。アーモンドアイは日本新となる8つめの芝GI制覇。

 スピードの持続力を武器とする馬は切れ味勝負になると弱く、逆に瞬発力を武器とする馬は速いペースになると脚が貯まらない、という欠点があります。アーモンドアイはスピードの持続力と瞬発力を兼ね備えているため、どんな競馬にも対応でき、直線の長いコースの良馬場であれば崩れません。スピードを武器とする父ロードカナロアと、スタミナを武器とする母フサイチパンドラが最良の形で結びついた傑作といえるでしょう。

 まじめな性格ゆえか、レースに行くと極限まで力を振り絞るため、一戦ごとの消耗が激しいタイプです。今回は珍しくゴール前で差を詰められたように決して楽な勝利ではありませんでした。香港国際競走に登録していますが、参戦する場合、反動がないことを祈るばかりです。

◆今週の血統Tips

 東京芝2500mの重賞は年2回。春は目黒記念、秋はアルゼンチン共和国杯が行われます。スタートしてすぐ直線の坂を上らなければならないため、単純な2500m戦よりもスタミナを要し、昔からステイヤー血統が活躍する舞台でもありました。90年代はリアルシャダイ、00年代はオペラハウス、10年代はハーツクライが絶大な力を発揮し、これらを軸に馬券を組み立てるのが血統馬券の作法でした。20年代の東京芝2500m血統、を探してみたいところですが、まだ見えてきません。

 候補として思い浮かぶのはルーラーシップとエピファネイア。前者はムイトオブリガードが18、19年のアルゼンチン共和国杯で2着、1着という成績を残しています。後者は芝2500m以上の長距離戦で[6-2-1-9]、勝率33.3%、連対率44.4%、複勝率50.0%と圧倒的で、先日の菊花賞でもアリストテレスが2着に食い込みました。来年あたりから東京芝2500mの重賞に産駒がお目見えすると思われるので、忘れずに狙ってみたいところです。

 (文=栗山求)