中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」は11日、グループ予選最終戦を迎えた。初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表はパキスタンU-12代表に8-1の6回コールドで勝ち、グループ予選3戦全勝。15人全員が試合に出場し、グ…

中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」は11日、グループ予選最終戦を迎えた。初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表はパキスタンU-12代表に8-1の6回コールドで勝ち、グループ予選3戦全勝。15人全員が試合に出場し、グループB1位でセミファイナル進出を決めた。

■6回コールドも思わぬ展開、仁志監督「どうなっちゃうのかなと」

 中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」は11日、グループ予選最終戦を迎えた。初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表はパキスタンU-12代表に8-1の6回コールドで勝ち、グループ予選3戦全勝。15人全員が試合に出場し、グループB1位でセミファイナル進出を決めた。

 3試合連続コールド勝ちでグループ予選を1位通過したが、思わぬ試合展開に仁志敏久監督は試合後、「どうなっちゃうのかなと思いました」と息を吐いた。

 相手の失策などもらったチャンスを生かせず、日本は2回まで無得点だった。その上、2回には先発・田栗慶太郎が先頭打者にセンターの頭上を越すヒットを打たれ、打者走者は三塁へ。守備側の日本はサードへボールをつないだが、送球が打者走者に当たり、その間に一気にホームを突かれた。

「つかみどころのない相手なのでどうなるかと思いました。体が大きいので当たると飛んでいく。相手投手もボールが速いし、変化球もキレていて、慌てた部分がありましたね」と仁志監督。今大会、初の先制点を献上する形となり、ポイントは日本側の1点目だったという。仁志監督の「1点が入れば、ポンポンと入るだろうと思っていました」との言葉通り、3回、日本は反撃に出る。

■小西柚生のセーフティバントを口火に猛攻、星川心がV打

 この回、先頭の2番・小西柚生が相手守備のスキをついてセーフティバントを決めると、捕球した相手投手が一塁へ悪送球。その間に三塁まで到達した。そして、1死を挟み、4番・福原聖矢が三塁線を破る二塁打を放って同点。さらに、四球に盗塁も絡み、1死二、三塁で星川心がレフトオーバーの2点適時二塁打を放ち、逆転に成功した。その後は日本ペース。出塁すれば、二盗、三盗とどんどん走ってプレッシャーをかけ、相手のエラーやタイムリーなどで得点を重ねた。

 投げては、先発・田栗が2回に1点を失ったものの、4回途中まで8奪三振と好投。球数制限があるため、その後は星川、途中出場の相澤白虎とつないで、追加点を与えなかった。仁志監督は「1球でも越えると翌日は投げられなくなってしまう。明日、明後日と何があるかわからないので」と小刻みに継投した。

 明日12日はセミファイナル。グループA2位のチームと対戦する。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi