サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプ…

サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプレーが生まれる。

『Team Goals』では、流れるような連携から生まれた美しいゴールを紹介。今回は元カメルーン代表FWのサミュエル・エトー氏がインテル時代に決めたゴールだ。

若くしてレアル・マドリーの下部組織に入団したエトー氏は、マジョルカで頭角を現すと、2004年夏に移籍したバルセロナで大ブレイク。2009年夏に加入したインテルでもエースとして活躍し、多くのタイトルを勝ち取った。

生粋のストライカーとして得点を量産してきたエトー氏だが、2010年9月19日に行われた、セリエA第3節のパレルモ戦では、見事なチームゴールを記録している。

パレルモに先制を許しながらもインテルが追いつき、1-1の同点で迎えた70分、ドリブルでボックス右手前までボールを運んだMFデヤン・スタンコビッチがヒールで中央にいたDFマイコンにパスを送る。マイコンが素早いリターンパスをボックスに送ると、鮮やかなワンツーでボックス右深部まで侵入したスタンコビッチがマイナスのパスをゴール前に出す。エトーがこのパスにニアポストで合わせ、鮮やかなパス回しから逆転ゴールを決めてみせた。

このゴールで2-1と逆転したインテル。そのまま試合を終え、勝利を収めている。