明治安田生命J1リーグ第25節、川崎フロンターレvsFC東京が31日に等々力陸上競技場で行われ、2-1で川崎Fが勝利した…

明治安田生命J1リーグ第25節、川崎フロンターレvsFC東京が31日に等々力陸上競技場で行われ、2-1で川崎Fが勝利した。

前節の川崎Fは名古屋グランパスに3-0で快勝し、リーグ記録の11連勝を達成。前回対戦で連勝を止められた相手にしっかりとリベンジを果たした。それまではカップ戦も相まって厳しい連戦が続いていたが、今回は2週間の間が空き、心身ともにリフレッシュした状態で臨める一戦だ。

一方のFC東京は、前節は柏レイソルに敗れ3連敗。その中でわずか1ゴールと攻撃陣が特に不振に陥っており、中2日でどこまで修正できたかが重要な鍵となりそうだ。

川崎Fにスタメン変更はなく連勝記録更新に挑む。6人変更のFC東京は、横浜F・マリノス戦で一発退場のアルトゥール・シルバが戦線復帰。前線にはディエゴ・オリヴェイラや永井が起用されている。

川崎Fのキックオフとなった今季3度目の多摩川クラシコは、素早い攻守の切り替えを見せたFC東京が、35秒でいきなり三田の枠内シュートに繋げる立ち上がりに。さらに7分過ぎにはレアンドロのヒールパスを受けた三田が再びシュートへ。ボックス右から左足を振り抜いたが、GKチョン・ソンリョンの左足セーブに遭った。

いきなりのピンチに寝耳に水だったホームチームも徐々にペースを握り始める中、今日が40歳のバースデーとなる中村がクロスバー直撃のミドルシュートで挨拶がわりのジャブ。その直後にも、家長の正確なサイドチェンジから三笘が仕掛けると、そのこぼれ球を再び中村がシュート。連続チャンスで観客を沸かす。

白熱したダービーらしい試合が動いたのは意外な形からだった。24分、守田のループパスに反応したレアンドロ・ダミアンが渡辺に倒されPKを獲得。これを家長が冷静に沈めて川崎Fが先制した。

そこから主導権は完全に川崎Fのものに。30分を挟んで家長、守田と立て続けにシュート。44分には登里の鋭い左足のシュートが飛び出すが追加点とはならず。アディショナルタイムには敵陣でのボール奪取から素早くカウンターに転じると、見事なパス回しでFC東京の守備陣をかく乱。最後は三笘のクロスを中村が滑り込みながら合わせたが、GK波多野に止められ、前半のリードは1点にとどまった。

後半からFC東京は三田を下げて中村拓海を投入。布陣も3バックに変更した。だが、ペースは依然として川崎F。53分に敵陣中央でボールを持った守田から右足アウトサイドを使った見事なパスがボックス右へ通ると、反応した山根がディフェンスラインの背後へ。最後はレアンドロ・ダミアンが山根のクロスをバックヒールで仕留めにかかったが、懸命に戻った渡辺にブロックに入られた。

劣勢が続くアウェイチームだったが57分、左サイドの高い位置をとっていた中村帆高からの横パスをボックス手前の安部がダイレクトでスルーパスを供給。そのパスを呼び込んだディエゴ・オリヴェイラは、マークについたジェジエウを縦に躱すと、ボックス左のほとんど角度のないところから左足シュートをねじ込み試合を振り出しに戻した。

FC東京は60分にもディエゴ・オリヴェイラが枠内シュートを放つなど俄然勢いが増してきた。しかし川崎Fも飄々と難易度の高い攻撃を披露。71分には山根にボールを預けた守田がフリーランでゴール前に侵入。そこに山根もピンポイントで合わせたが、ヘディングシュートは惜しくも枠の上に外れた。

その後、家長のビッグチャンスをGK波多野の好守に止められた川崎Fだったが直後の74分、あの男が千両役者っぷりを見せつける。ドリブルで再三のチャンスを作っていた三笘がそのドリブルで左サイドを抉ると、短いマイナスのクロスを押し込んだのは中村憲剛。前半から4度目の決定機を見事に決めて、40歳の記念すべき誕生日を自ら祝った。

そして、バンディエラはゴール直後に脇坂との交代でお役御免。スタジアムのサポーターからは大きな拍手が送られた。

このまま逃げ切りたい川崎Fは、87分にカウンターからアダイウトンのシュートを許すが、GKチョン・ソンリョンがしっかりセーブ。後半は6分のアディショナルタイムが取られた中、残している4枚の交代枠のうち3枚を使って時計の針を進める。

そして、試合はこのまま終了。中村憲剛の自らの祝砲で勝利した川崎Fが多摩川クラシコでは4年ぶりのシーズンダブルを達成。リーグ連勝記録を「12」に伸ばした。敗れたFC東京はこれで逆転優勝の望みが潰えた。

川崎フロンターレ 2-1 FC東京

【川崎F】

家長昭博(前24)

中村憲剛(後29)

【FC東京】

ディエゴ・オリヴェイラ(後12)