決戦を前に米メディアが特集、野茂、イチローらの名前出して比較 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、31日(日本時間11月1日)、米ラスベガスでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦す…

決戦を前に米メディアが特集、野茂、イチローらの名前出して比較

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、31日(日本時間11月1日)、米ラスベガスでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦する。米国での期待も上がり続けるモンスターを米メディアが特集。井上を大谷翔平やイチローらと並べ、日本のファンが魅了されていると伝えている。

 競技の枠を超えたメガスターとなれるのか。試金石ともいえるラスベガス決戦を目前に、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が井上にフォーカスした。

 記事ではこれまでの井上のセンセーショナルな快進撃を伝えた上で、日本から世界へと羽ばたいた他競技の選手と並べて井上の持つ可能性に言及している。

「米国で活躍したヒデオ・ノモ、イチロー・スズキ、ショウヘイ・オオタニなどスターたちに魅了されてきた日本のスポーツファン層が、再びイノウエによって魅了されている」

 現地のメディアでは野茂英雄、イチロー、大谷翔平という日本スポーツ界が輩出した逸材に並ぶスター性を持つと指摘している。

アラム氏絶賛、WBSSの井上は「ロックスターのようだった」

 さらに「130万人ほどの日系米国人、そして毎年数十万人の観光客に目を付けたトップランクのプロモーター、ボブ・アラム氏はイノウエの持つスターとしての可能性を感じた」として、ボブ・アラムCEOの期待のほどを伝えている。

「私はWBSSのプロモーター、カレ・ザワーランドと電話で話した。彼はイノウエがメジャーな存在になることを信じていると私に伝えてきた。イノウエは巨大な興行収入を生むと思っていた。私もWBSSで彼を見た。彼はロックスターのような存在だった」

 圧倒的な強さでWBSSセカンドシーズン、バンタム級で頂点に立った井上。プロモーターのザワーランド氏も井上を絶賛していたが、アラム氏も同調し契約に至ったようだ。

「この国はファンが見たいと思う他国のファイターを受け入れる準備体制が整っている。イノウエはコアなボクシングを惹きつける能力がある。そしてこの国には大きな日本人コミュニティーもある。彼はテレビ上で絶対に見逃せない存在になるんだ」

 モンスターはボクシングという枠を離れ、アスリートとして日本を代表する存在に――。ラスベガスでの第一歩がカギを握っているようだ。(THE ANSWER編集部)