◆先週の血統ピックアップ・10/25 菊花賞(GI・京都・芝3000m)  中団を追走したコントレイルがアリストテレス…

◆先週の血統ピックアップ

・10/25 菊花賞(GI・京都・芝3000m)
 中団を追走したコントレイルがアリストテレスと併せ馬の形で伸び、激しい追い比べをクビ差制して無敗の三冠を達成しました。父ディープインパクトが15年前に達成した偉業を、その息子が見事に再現してみせたことになります。

 アリストテレスの執拗なマークに遭ったことで道中力んでしまい、それによってスタミナをロスしましたが、最後まで抜かせませんでした。高い能力のなせる業でしょう。父ディープインパクトも菊花賞の序盤で折り合いを欠き、三冠のなかでは最も苦労した一戦となったことを思い出します。

 コントレイルは血統構成から考えて2000mがベスト。能力の違いで2400mをこなし、3000mも勝ちました。このあたりは初めて無敗の三冠を達成したシンボリルドルフに似ています。同馬も菊花賞では2着馬ゴールドウェイを振り切るのに手を焼きました。

 アリストテレスはサドラーズウェルズのクロスを持つエピファネイア産駒。堂々たるステイヤー血統であり、この先、長距離路線では相当な活躍が見込める馬でしょう。コントレイルは、ベストディスタンスとはいえない長距離戦で道中力みながら、本格ステイヤーのチャレンジを退けたわけですから、能力の上限はきわめて高いといえます。稀代のスーパーサイアーであったディープインパクトが、その名声にふさわしい傑出した後継馬を誕生させたことを心から喜びたいと思います。

・10/24 富士S(GII・東京・芝1600m)
 中団の外を追走したヴァンドギャルドが直線で外から抜け出し、重賞初制覇を達成しました。2歳時のホープフルSでは直線で挟まれ、この春のマイラーズCでは出遅れと、肝心なところで運がなかった馬が、ようやく本領を発揮しました。母の父モティヴェイターは英ダービー馬で、凱旋門賞を連覇した名牝トレヴの父。2代母の父クエストフォーフェイムも英ダービー馬。母スキアは芝2100mの仏GIIIフィルドレール賞を勝ちました。マイラーに出たのは気性面の影響でしょう。

 成長力に秀でたタイプで、まだ4歳ですから、この先GI制覇のチャンスは十分あるはずです。父ディープインパクトは9月3週目から6週連続重賞制覇。今週行われるアルテミスS、スワンS、天皇賞・秋のどれかを勝つと、自己タイ記録となる7週連続重賞制覇となります。

 (文=栗山求)