エル・クラシコでレアル・マドリードに1-3で敗れたことで、ロナルド・クーマン監督のFCバルセロナは再建途中であることが明…
エル・クラシコでレアル・マドリードに1-3で敗れたことで、ロナルド・クーマン監督のFCバルセロナは再建途中であることが明らかになった。VARのパフォーマンスによって生じた論争はさておき、マルティネス・ムヌエラが指摘したPKの一撃はオランダ人監督のプランを混乱させ、対応に20分を要した。そしてピッチ上では、ベテランも若手も状況を好転させることができなかった。
■最悪のシーズンスタート
クラシコでの敗戦は我々を現実に引き戻した。ビジャレアルに4-0、セルタ0-3と希望を抱く勝利でスタートをきったものの、セビージャと1-1の後、ヘタフェに1-0で敗れ、クラシコでリーグ戦連敗を喫した。
現状は、エルネスト・バルベルデが率いた昨シーズンの開幕当初と同類である。開幕のアスレティック・ビルバオ戦を1-0で黒星スタート、2節のベティス戦を5-2で勝利した後、オサスナ戦を2-2の引き分け、カンプノウでバレンシアに5-2で勝ったものの、5節でグラナダに2-0と不覚を取った。
今シーズンも前年と同じような不本意なスタートとなり、統計上はピリピリとしたものである。
バルサがこれほど成績の悪いスタートを切ったのは、ロナルド・クーマンが現役選手としてブラウグラナのシャツを着てピッチを走っていた1994/95シーズン以来である。
ヨハン・クライフが率いた“ドリームチーム”は、リスボンでのバイエルン・ミュンヘン戦に2-8で敗れたバルサと同じような失敗を経験したばかりだった。アテネで争われたACミランとの1993/94UEFAチャンピオンズカップ決勝での4-0の敗北は、リーグを4連覇し、前年にウェンブリーでクラブ史上初のヨーロッパカップを掲げた栄光のステージの突然の終焉を物語っていた。
クライフはベンチに残ったものの(96年に解任)、アテネから戻ってきたゴールキーパーのアンドニ・スビサレッタをはじめ、レアル・マドリーと契約したミカエル・ラウドルップ、フリオ・サリナス、フアン・カルロス・ロドリゲス、ヨン・アンドニ・ゴイコエチェアといった一時代を築いた英雄達がクラブを去った。そして最も輝かしいスターであるロマーリオは、シーズンの途中で船を降りた。
この年のリーグ戦はスポルティング・ヒホンに2-1で敗れ、5節でもレアル・サラゴサに2-1で敗れる。カタルーニャ・ダービーではエスパニョールに1-1で引き分けて、カンプノウでラシン・サンタンデール(2-1)とコンポステラ(4-0)に勝っただけだった。結局レアル・マドリーとの勝点差11で4位に終わった。クラシコは、カンプノウでは1-0で勝利したが、ベルナベウでは5-0で一蹴された。
■5戦全勝
以来、アスルグラナのチームは常に最初の5節でより良い結果を手にしてきた。最も輝かしいスタートを切ったのは1997/98シーズンのルイ・ファン・ハール、2009/10ペップ・グアルディオラ、2012/13ティト・ビラノバ、2013/14ヘラルド・タタ・マルティーノ、2017/18のバルベルデで、これらのシーズンでは勝点15を積み上げた。
他の11回のシーズンでもバルサは敗北を知らずに5戦無敗を達成している。2014-15年のルイス・エンリケは4連勝後に引き分けた。1994/95年の最低記録以来、バルサは最初の5試合を計26シーズン中16回を無敗で終えた。1994/95、2019/20、そして今季以外の23回のシーズンでは、大会最初の5試合で常に8ポイントから15ポイントを獲得していた。
注意したいのは、今シーズンのバルセロナは、まだ前年度の傷が癒えておらず、シーズンスタートは過去最低の成績ということだ。クーマンの改革は始まったばかりとは言え、予断を許さない状況は続いていく。
■過去26シーズンのワースト記録
2020/21シーズン 5試合2勝1分2敗勝点7
2019/20シーズン 5試合2勝1分2敗勝点7
1994/95シーズン 5試合2勝1分2敗勝点5*
(*) 1994/95シーズンは、1勝につき勝ち点2が加算される最後のシーズン