コントレイルが歴史的快挙に挑戦する日がいよいよ明日、やってくる。日本の競馬史でシンボリルドルフ、ディープインパクトし…
コントレイルが歴史的快挙に挑戦する日がいよいよ明日、やってくる。日本の競馬史でシンボリルドルフ、ディープインパクトしか成しえていない無敗の三冠達成に向けて注目が集まる菊花賞。
例年なら、この時間はすでに徹夜組が京都競馬場の入場門から長い列をなし、開門後はあちらこちらで「コントレイルなら勝つでしょう!」「いや、バビットも怖いぜ?」なんて会話が繰り広げられていたことだろう。新型コロナウイルスの影響で、今年は静かな中、菊花賞のゲートインを迎えるが、画面越しに見届ける人々の熱い思いはきっと変わらない。
後方からのレースとなりながらも強さを見せた皐月賞、前目の位置からプレッシャーを跳ね除け勝利した日本ダービー、そして道中は馬群に包まれながらも前哨戦・神戸新聞杯を危なげなく勝利。その強さをコントレイルはここ菊花賞でも見せることだろう。
相手候補の1頭、バビットは夏のラジオNIKKEI賞、セントライト記念と重賞連勝中。逃げて結果を残しているが、前走後に内田博幸騎手は「すごく行く馬がいたら行かせてもいいと思っています」という内容のことを話しており、今回、外枠のキメラヴェリテが主張すれば2番手に収まりそう。その2頭が後続を離してレースを運び、直線でバビットが粘り込みを図るとすれば、重なるのはディープインパクトが勝利した時の2着アドマイヤジャパンの姿。長丁場で一発狙える脚質だろう。
ヴェルトライゼンデはこの春、ツメの形が崩れた影響で走りのバランスが悪くなり皐月賞こそ8着に敗れたが、状態が上向いた日本ダービーは3着。この秋は熱発の影響でセントライト記念を回避しながらも、1週スライドした神戸新聞杯で後方から脚を伸ばし2着だった。池江泰寿調教師は「叩き良化型」と話しており、前走以上のパフォーマンスが期待できる点や、半兄ワールドプレミアが菊花賞を制している点などからも注目だ。
競馬は生き物。雨で馬場は悪いし、3000m初経験のコントレイルが三冠馬に輝くかどうかは分からない。しかし、この素晴らしい挑戦にリアルタイムで立ち会えることを存分に楽しみたい。
(文=大恵陽子)