ヘディングって本当に危険なの!? アメリカの\"10歳以下はヘディング禁止!\"について専門家に聞いたhttp://www.sakaiku.jp/column/health/2016/011381.html昨年末、こんなニュースが一部で話題…

ヘディングって本当に危険なの!? アメリカの\"10歳以下はヘディング禁止!\"について専門家に聞いた
http://www.sakaiku.jp/column/health/2016/011381.html


昨年末、こんなニュースが一部で話題を呼びました。

『10歳以下のヘディング禁止、サッカー協会が新規定 米』

このCNNの報道によると、アメリカサッカー協会は、2015年11月、10歳以下の子どもはヘディング禁止、11~13歳の子どもにも練習中のヘディングの回数に制限を設けることを発表したというのです。

この「ヘディング禁止令」の対象となったのはアメリカサッカー協会傘下のユースナショナルチームやアカデミーに所属する男女。300万人と言われる全米のユースサッカー人口の一部という報道のされ方をしていますが、アメリカサッカー協会が脳震盪への危険性を問題視していることは紛れもない事実です。

このニュースに接して、「日本でもヘディング禁止にすべき」という意見から、「へディングなしではサッカーが成り立たない」という意見まで、さまざまな反応が見られました。

「ヘディングは本当に危険なのか?」

サッカーをプレーする子どもを持つお父さんお母さんの気になる疑問に、ラグビー、アメフトのプレー経験を持つ現役アスレティックトレーナーで、スポーツ選手における脳震盪の研究も行っている熊崎昌さんにお聞きしました。(取材・文 大塚一樹)

■\"ヘディング=脳への損傷\"という認識は間違っている

――まずは、ヘディング禁止令をお聞きになっての率直な感想を教えてください。

すごいニュースだなと思いました。脳しんとうに対する啓発活動については大事だと思いますが、このルール自体は否定的な見解が多いと思いますよ。

――親にとっては一大関心事だと思うので単刀直入に聞きますが、ヘディングは危険なのでしょうか?

練習や試合で頻繁に脳しんとうが起き、その対策も進んでいるラグビーやアメリカンフットボールといった接触プレー前提のスポーツと比べて、サッカーをプレーしている最中の脳しんとうの発生率が実際より少なく評価されているのは事実だと思います。サッカーのプレー中でもヘディングに関わるプレーで脳しんとうを受傷するケースが3分の1を占めるというのも事実ですね。

――では、やはりアメリカの取り組みは正しいのでしょうか?

勘違いしてほしくないのは、ボールを頭でヒットするヘディングが、脳に深刻なダメージを与えるとか、子どものころからヘディングを繰り返すことで脳にダメージが蓄積されて何か問題が起きることが証明されているわけではないということです。ヘディングのダメージを証明したという論文にも目を通しましたが、はっきりとそう言い切れるほどの研究結果とは思いません。


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