トッププロによるチームテニス「コカコーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(Coca-Cola IPTL)」の日本ラウンド2日目(埼玉県さいたま市・さいたまスーパーアリーナ)の第1試合は1ゲームを争う緊迫した展開となった。2…

 トッププロによるチームテニス「コカコーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(Coca-Cola IPTL)」の日本ラウンド2日目(埼玉県さいたま市・さいたまスーパーアリーナ)の第1試合は1ゲームを争う緊迫した展開となった。20対20で迎えた最終セットの女子シングルスでキルステン・フリプケンス(ベルギー)がキキ・バーテンズ(オランダ)をシュートアウトの末に下し、26対25でインディアン・エーシーズがシンガポール・スラマーズに辛勝した。

勝利の立役者フリプケンスを囲むインディアン・エーシーズ

〈12月3日(土) 日本ラウンド DAY2〉

第1試合

シンガポール・スラマーズ 25-26 インディアン・エーシーズ

レジェンドシングルスカルロス・モヤ(スペイン)6-4 トーマス・エンクイスト(スウェーデン)

男子シングルスマルコス・バグダティス(キプロス)4-6 フェリシアーノ・ロペス(スペイン)

男子ダブルスニック・キリオス(オーストラリア)/マルセロ・メロ(ブラジル)6-4 イバン・ドディグ(クロアチア)/フェリシアーノ・ロペス(スペイン)

混合ダブルスマルセロ・メロ(ブラジル)/キキ・バーテンズ(オランダ)4-6 ロハン・ボパンナ(インド)/サーニャ・ミルザ(インド)

女子シングルスキキ・バーテンズ(オランダ)5-6(3) キルステン・フリプケンス(ベルギー)

◇   ◇   ◇

 第1セットのレジェンド対決は立ち上がりにお互いキープして2-2。トーマス・エンクイスト(スウェーデン)のサービスゲームが40-30となったところでスラマーズが得点が2倍になるコカコーラパワーポイントを使用。そこでカルロス・モヤ(スペイン)は見事にポイントを奪い、ブレークに成功した。これが唯一のブレークとなり、スラマーズが6-4で第1セットを先取。

カルロス・モヤの勝利を祝うシンガポール・スラマーズ

 第2セットの男子シングルスはサービスの差がそのまま結果につながった。第1ゲームからダブルフォールトを2回するなどサービスに苦しんだマルコス・バグダティス(キプロス)に対し、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)は強烈なサービスから積極的にネットを取って得点を重ねた。6-4でロペスが制し、エーシーズが10-10に追いつく。

 第3セットの男子ダブルスはニック・キリオス(オーストラリア)/マルセロ・メロ(ブラジル)の長身ペアがコカコーラパワーポイントを生かしてブレークし、イバン・ドディグ(クロアチア)/ロペスを6-4で退けた。続く混合ダブルスはメロのサービスを2度ブレークしたロハン・ボパンナ/サーニャ・ミルザ(ともにインド)が6-4で取り返す。

コカコーラパワーポイント使用の合図を投げ込むロペス

 ゲームカウント20-20となり、勝負はバーテンズ対フリプケンスの女子シングルスの結果に委ねられた。バーテンズが強力なサービスで優位に立ち、5-3とワンブレークアップ。だが、そこからフリプケンスはキープ、さらにバーテンズのサービスゲームをラブゲームでブレークしてシュートアウトに持ち込んだ。

 シュートアウトでは勝ち切れなかった精神的ダメージがあったのか、バーテンズにミスが続き、フリプケンスが終始リードを奪う展開で勝利を引き寄せた。

「20対20で自分の出番がくるのは本当にきつかった。4-5でのタイムアウトが最高のタイミングで、そこでブレークできたことが勝利につながった。チーム全体の勝利よ」とヒロインのフリプケンスは笑顔を見せた。

(テニスマガジン/編集部◎池田 晋)