トッププロによるチームテニス「コカコーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(Coca-Cola IPTL)」の日本ラウンド3日目(埼玉県さいたま市・さいたまスーパーアリーナ)の第2試合は、シンガポール・スラマーズがジャパン・…

 トッププロによるチームテニス「コカコーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(Coca-Cola IPTL)」の日本ラウンド3日目(埼玉県さいたま市・さいたまスーパーアリーナ)の第2試合は、シンガポール・スラマーズがジャパン・ウォリアーズを下して初勝利を挙げた。

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第2試合

ジャパン・ウォリアーズ 23-27 シンガポール・スラマーズ○

女子シングルスエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)2-6 キキ・バーテンズ(オランダ)

混合ダブルスジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)/エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)6-5(2) ニック・キリオス(オーストラリア)/キキ・バーテンズ(オランダ)

レジェンドシングルスマラト・サフィン(ロシア)1-6 カルロス・モヤ(スペイン)

男子ダブルス錦織圭(日本/日清食品)/フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)5-6(6) ニック・キリオス(オーストラリア)→マルコス・バグダティス(キプロス)/マルセロ・メロ(ブラジル)

男子シングルス錦織圭(日本/日清食品)9-4 ニック・キリオス(オーストラリア)

3日目での初勝利に沸くシンガポール・スラマーズ

 女子シングルスは2-2からキキ・バーテンズ(オランダ)が4ゲーム連取でスラマーズが第1セットを先取。敗れたエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)が続く混合ダブルスでジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)と組んでシュートアウトの末に勝利し、ゲーム差を詰める。だが、マラト・サフィン(ロシア)がカルロス・モヤ(スペイン)に1-6で完敗。9-17とウォリアーズは大きく引き離された。ここで錦織圭(日清食品)/フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)がダブルスに登場も、シュートアウトの末に敗れて差を詰められない。

 14-23で最後は錦織とニック・キリオス(オーストラリア)の対戦。錦織はキリオスの時速224kmのサービスに食らいつき、大事な場面でスーパーショットを決め、6-3でオーバータイムに持ち込む。ただ、この時点で20-26のため、大逆転の可能性につながるスーパーシュートアウトに持ち込むにはキリオスを相手に6ゲーム連取が必要だった。

錦織と見応えのある戦いを見せ、会場を盛り上げたキリオス

 オーバータイムの戦いの中で錦織が意表を突くアンダーサービスを見せれば、お互いにバックハンドのスライスだけのロングラリーで勝負するなど、ファンを喜ばせた。錦織が2ゲームを連取するが、3ゲーム目でキリオスの強烈サービスに沈み、ウォリアーズは23-27で敗れた。

「毎回こういう試合ができればいい。本当の試合はプレッシャーもあって、こんなに気楽にはできない」と戦い終えた錦織はすがすがしい表情で語った。“会場を盛り上げるツボを見つけたのでは?”と問われると、「観客を喜ばせようと思ってプレーしているわけではなく、自分が楽しんでプレーできればいい」と返答した。

 プレッシャーの少ない中で「ほぼ本番に近い試合」でスーパーショットを何度も決め、キリオスを圧倒。シーズン中の大事な試合、大事な場面でこの日のようなメンタルに近い状態で戦えれば、来年はさらによい結果が期待できるのではないか。

(テニスマガジン/編集部◎池田 晋)