観客がいなくても、雰囲気がなかったとしても、それ以外の要素がFCバルセロナ対レアル・マドリーのエル・クラシコを特別なもの…
観客がいなくても、雰囲気がなかったとしても、それ以外の要素がFCバルセロナ対レアル・マドリーのエル・クラシコを特別なものにしてくれる。世界中から熱視線が注がれる同一戦では、各ポジションにいる世界トップクラスの選手達のデュエルが勝敗を分けることになるだろう。
新型コロナウイルスが感染拡大してから初めて行われるクラシコは、いつもと違う部分も多々あるが、多くの特筆すべき要素があり、それらが他に類を見ない戦いにしてくれる。
監督ジネディーヌ・ジダン率いるマドリーは、チャンピオンズリーグでのシャフタール・ドネツク戦に敗れ、不安要素を多く抱えてバルセロナに乗り込む。マドリーにとっては、ベストな状況とは言い難いチームのコンディションでクラシコを迎えることになる。ただしかし、クラシコで勝てば状況は一変し、現在の本拠地ディ・ステファノで行われた直近2試合での低調なイメージを払拭するきっかけになるだろう。
エル・クラシコにおける各ポジション注目のマッチアップをそれぞれ分析してみよう。多くの争点があるのは間違いないだろう。
■レオ・メッシ – カリム・ベンゼマ:主役の2人
以前のバルサとマドリーの両チームには、攻撃において違いを生み出せる選手が複数いた。バルサでは、ネイマールやアンドレス・イニエスタであり、ルイス・スアレスもその類だ。マドリーにはクリスティアーノ・ロナウドが君臨していた。しかし、現在の両チームは、メッシとベンゼマがそれぞれ攻撃を創造し、ソリューションとなっており、ファイナルサードで彼らが主役であるのは間違いない。彼らは、ラインを突破する能力を持ち合わせ、誰も見つけられないようなチャンスを演出することができる。今回のエル・クラシコにおいて、この2人が間違いなく攻撃の注目すべきスター選手である。
■ジェラール・ピケ – セルヒオ・ラモス:リーダーシップ
ロッカールームでのリーダーシップについて語るのであれば、ジェラール・ピケとセルヒオ・ラモスの2人がそれを完璧なまでに表現してくれるだろう。カディス戦とシャフタール・ドネツク戦にラモス抜きで敗れたことを考慮すると、戦術的プレーの指示やチームを牽引する部分において、より重要な役割を担うラモスの方が注目に価するかもしれない。とにかく、両選手の存在は、それぞれのチームが戦術的なレベルを高く保つために必要不可欠である。加えて、両選手ともにセットプレーでの存在感は異質と言える。
フレンキー・デ・ヨング – トニ・クロース:中盤での覇権
デ・ヨングとクロースではそれぞれの特徴が大きく異なるが、それぞれがバルサとマドリーのパフォーマンスに大きく関係している。デ・ヨングは、ポゼッション、組み立て、ワンタッチプレー、果敢な突破が特徴的な選手である。その一方で、クロースは、ジダンにとって中盤の柱であり、サイドチェンジと豊富な運動量、様々な位置から相手の急所を突く能力と攻撃参加が特徴である。懸念材料は、両選手がベストコンディションと言える状態ではないこと。オランダ人はフェレンツェヴァーロシュ戦では、若干の改善が見られていたものの圧倒的ではない。ドイツ人については、ジダンはシャフタール戦で彼を起用せざるを得ず、起用しなければ、より悲惨な結果になっていたかもしれない。
アンス・ファティ – ヴィニシウス・ジュニオール:恥を知らない若きスター
まだ両選手とも若手選手の年齢ではあるが、2人とも確固たる地位をチーム内で築いている。その地位を恥を知らない自信と明日がないかのような強い覚悟で手に入れている。ファティは、スピードと決定力があり、的確なポジショニングを心得ており、すでに決定的な仕事をやってのけるという大きな信頼を得ている。一方のヴィニシウスは、マドリーの攻撃に娯楽をもたらしてくれる。一対一で力を発揮し、決定力の部分を改善しようと努めており、徐々に精度が上がってきている。
■ノルベルト・ムラーラ・ネト – ティボー・クルトワ:守護神
テア・シュテーゲンの影に長く隠れていたネトは、バルサにおいて連続して出場する機会を得たのは今回が初めてだったが、安定したパフォーマンスを披露しており、空中戦に強く、セービングも安定していて非常に信頼できる存在になっている。一方のクルトワは、昨シーズンからパフォーマンスは上昇傾向にあり、サモラ賞も獲得したことでも高い貢献が見て取れる。2mの身長がありながらもアジリティと反応に優れた世界的な選手と言える。より優れたパフォーマンスを見せられたゴールキーパーがいるチームに勝利がもたらされるだろう。