現地23日、「ATP250 アントワープ」(ベルギー・アントワープ/10月19日~10月25日/室内ハードコート)で行われた、第3シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)対ダニエル・エバンズ(イギリス)の準々決勝は、明らかな誤審から荒れた試合となった。【実際の動画】明らかな誤審を発端に、試合は大荒れ【関連記事】5時間の死闘の末、超重要なポイントでの「疑惑の判定」に泣かされたシャポバロフ

発端は第1セットの第7ゲームでのこと。ハチャノフが強打したボールは明らかにベースラインの内側に入っているにもかかわらず、主審がオーバールール(線審のジャッジなどが間違っていると判断した時に審判が判定を訂正すること)でアウトに判定を変更した。

当然ハチャノフは「線審が居るのに何故判定を修正するんだ!」と激怒。主審は「アウトに見えた」と言ってインには変わらず、ハチャノフは「本当にあれがアウトに見えるのか?」「分かった、この試合が終わったら一緒に今のポイントを映像で確認しよう、いいな?」と猛抗議した。

通常テニスの大きな大会では、「ホークアイ」や「FOXTENN」といった自動ライン判定システムを使ったチャレンジ(判定に異議がある場合、機械による再判定を求めることができる制度)の権利が認められている。しかし何故かこの室内ハードコート大会では採用されておらず、ハチャノフはこの明らかな誤審を受け入れる他なかった。

更に第2セットのタイブレークでは、エバンズのショットがライン際に落ちた際、ハチャノフはアウトを確信して一度ガッツポーズを作ったが、判定はインに。判定が難しい微妙なボールだったが、もちろんこれもチャレンジすることはできず、ハチャノフはまた激怒。

このタイブレークを落としてフルセットにもつれた際、ハチャノフはネットに設置されたスポンサー看板を蹴り、審判台を思い切りラケットで叩いていた。

イライラしていたのはハチャノフだけでなく、別の場面ではエバンズも主審に対してFワードを叫ぶなど荒れた試合となった。結局この試合、ハチャノフは6-3、6(7)-7、4-6で逆転負けを喫した。

Tennis TVは誤審をした場面の動画や、荒れた試合のハイライト動画をInstagramに投稿。世界12位のデニス・シャポバロフ(カナダ)も拍手の絵文字付きで「No Hawkeye」と、「ホークアイがない試合は素晴らしいね」と言わんばかりの皮肉を込めたコメントをしている。

そのシャポバロフも先日、同じく自動ライン判定システムを使ったチャレンジがない「全仏オープン」で、勝利まであと2ポイントというところで誤審に泣かされ、逆転負けを喫していた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 サンクトペテルブルク」でのハチャノフ

(Photo by Mike Kireev/NurPhoto via Getty Images)