カリーも狂喜「こんな偉業に立ち会えることは二度とない」クレイ・トンプソンが12月5日のペイサーズ戦でキャリア最高のパフォーマンスを見せた。29分間のプレータイムでフィールドゴール33本中21本、11本中10本のフリースローを決め、なんと60…

カリーも狂喜「こんな偉業に立ち会えることは二度とない」

クレイ・トンプソンが12月5日のペイサーズ戦でキャリア最高のパフォーマンスを見せた。29分間のプレータイムでフィールドゴール33本中21本、11本中10本のフリースローを決め、なんと60得点の荒稼ぎ。142-106の大勝を演出した。

60得点は彼にとってキャリアハイの数字だが、驚くべきは116-83と大差が付いた第4クォーターにプレーしていないこと。ショットクロックが導入された1954-55シーズン以降のNBAで、30分未満のプレータイムで60得点を挙げた初の選手となった。

記録をさかのぼると、1試合で30分未満しかプレーしていない選手の最高得点は1986年3月にラリー・バードが記録した43点。この記録をトンプソンは大幅に更新したことになる。

トンプソンの代名詞とも言うべき3ポイントシュートは14本中8本。素晴らしい数字だが『異次元』と呼ぶほどではない。19本中13本を決めた2点シュートと合わせての『異次元』だった。29分間で33本ものシュートチャンス(実際はファウルで止められた分も加わる)をトンプソンに回したチームの成果でもある。

21のフィールドゴールのうち6つがステフ・カリーのアシストによるもの。ウォリアーズは巧みなチームオフェンスでトンプソンのマークをはがし、フリーになるや否やボールを預け、そしてトンプソンは粛々とシュートを決め続けた。

チームとしてのフィールドゴール54本に対し、アシスト総数は実に45。この数字からもいかにパスが回ったかが分かる。

「バスケットボールの歴史でこんな偉業に立ち会えることは二度とないよ、賭けてもいい」とカリーは『スプラッシュ・ブラザーズ』の相棒による異次元のパフォーマンスに狂喜した。

ペイサーズのヘッドコーチ、ネイト・マクミランも「あんなプレーを見せられたら、リーグ最高のディフェンダーだって止められないさ」と脱帽。前夜にクリッパーズと対戦し、移動しての試合というコンディションの不利もあったため、選手たちの精神的ダメージをいかに残さないかを意識した発言だった。

ウォリアーズはこれで18勝3敗、12月1日にロケッツ相手に敗れたショックを引きずることなく、素晴らしいパフォーマンスを見せている。