リング誌の2位に続き、次戦の中継局「ESPN」も高評価 米スポーツ専門ネットワーク「ESPN」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新版を公表。1位だった世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクラ…

リング誌の2位に続き、次戦の中継局「ESPN」も高評価

 米スポーツ専門ネットワーク「ESPN」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新版を公表。1位だった世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が17日にIBF王者テオフィモ・ロペス(米国)に敗れての王座陥落に伴い、6位に転落。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が1つ順位を上げ、世界3位に選出されている。

 井上は31日(日本時間11月1日)にWBO世界バンタム級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)とタイトルマッチに挑むが、米国での中継局ESPNは独自のPFP最新版を発表した。

 1位に君臨してきたロマチェンコは6位に転落。「精密機械」の異名で知られる名手相手に番狂わせを演じたロペスはランク外から一気に5位までジャンプアップした。

 ロマチェンコのランクダウンに伴い、1位はWBO世界ウェルター級王者のテレンス・クロフォード、2位はカネロこと、4階級王者のサウル・アルバレス(メキシコ)、そして、井上がそれぞれ順位を1つずつ上げた。

 躍進のロペスだが、三傑の座を脅かすにはまだ時期尚早という声も格付け評議員から出ている。

ロマチェンコが1位→6位、ロペスは圏外からトップ5入り

 ショータイムボクシングのアナリスト、エリック・ラスキン氏は「現時点のPFPのリストには少しばかりの謎が存在する。クロフォードはここ数年、エリートファイターと戦っていない。カネロは現時点で全く動きがない。そして、イノウエは最近のノニト・ドネア戦で予想以上に苦戦している。それでも、私は彼らより上位にロペスを置くことはできない。彼の経歴は相当限定的だ」と分析している。

 かつてPFP王者に君臨していたアンドレ・ウォードら評議員12人で、井上を1位に投票した識者は2人いた。また権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のPFP最新版では井上を2位に上げている。

【ESPN最新版PFPトップ10】順位右の()内は前回順位
1位(2) テレンス・クロフォード(米国)
2位(3) サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
3位(4) 井上尚弥(日本)
4位(5) エロール・スペンスJr.(米国)
5位(10位圏外) テオフィモ・ロペス(米国)
6位(1) ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
7位(6) オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
8位(7) タイソン・フューリー(英国)
9位(8) ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
10位(9) ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)(THE ANSWER編集部)