関西大学Aリーグは12月3日、京都・西京極競技場で最終節の2試合がおこなわれ、天理大が同志社大との全勝対決を34-12で制し、7勝0敗で4年ぶり8回目の優勝を遂げた。前王者の同志社大は惜しくも連覇ならず。 前半5分にWTB松井千士のトライ…

 関西大学Aリーグは12月3日、京都・西京極競技場で最終節の2試合がおこなわれ、天理大が同志社大との全勝対決を34-12で制し、7勝0敗で4年ぶり8回目の優勝を遂げた。前王者の同志社大は惜しくも連覇ならず。

 前半5分にWTB松井千士のトライで同志社が幸先のいい立ち上がりとなったが、天理は17分、FBジョシュア・ケレビが防御網を切り裂いて左WTB井関信介につなぎ、同点に追いついた。
 天理はさらに23分、FLフィリモニ・コロイブニラギがパワフルに突進してオフロードでSH藤原恵太につなぎ、勝ち越す。しかし同志社も譲らず、36分、ラインアウトモールからHO中尾湧馬が抜け出してインゴールに押さえ、12-12で折り返した。

 後半早々、同志社が敵陣22メートルライン内に入るも、天理のFBケレビが強烈なピンポイントタックルで流れを変えた。こぼれ球を拾ったWTB久保直人が約80メートル走り切り、天理が大きな5点を入れる。
 突き放したい天理は60分(後半20分)、ゴール前5メートルのスクラムで強力FWが優勢となり、近場から移動してきたFBケレビがゴールに突っ込み追加点。堅守も光ってゲームの主導権を握った天理は、78分にはNO8ファウルア・マキシとFBケレビの連係プレーでリードを広げ、最後はWTB永松哲平がチーム6トライ目を挙げ、快勝で王座奪還となった。

 次の舞台は全国大学選手権大会。関西から出場するのは天理大、同志社大、そして3位の京都産業大となった。

 なお、3日におこなわれたもう1試合は、関西大が立命館大に28-40で敗れて最下位となり、7位の摂南大とともに入替戦へまわることが決定した(関西学院大、摂南大、関西大が1勝6敗で並び、当該チーム間の得失点差で順位が決定。関西学院大は6位で入替戦回避となった)。