タイソンが建設させたトラックで練習、マロニー「なんてクールなんだ」 ボクシングのWBO世界バンタム級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)が、“タイソンロード”で追い込んでいる。31日(日本時間11月1日)にWBAスーパー&IBF同級統…

タイソンが建設させたトラックで練習、マロニー「なんてクールなんだ」

 ボクシングのWBO世界バンタム級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)が、“タイソンロード”で追い込んでいる。31日(日本時間11月1日)にWBAスーパー&IBF同級統一王者・井上尚弥(大橋)に挑戦。伝説の元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(米国)がかつて建設させたトラックで調整に励んでいるようだ。豪州紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。

 モンスター撃破へ、マロニーが伝説の地で走り込んでいる。同紙は「ジェイソン・マロニーはボクシング界を震撼させるために、マイク・タイソンが過去に使用したトラックを走っている」の見出しで記事を掲載。すでに米ラスベガス入りし、井上より一足早く現地の空気を吸っているようだ。

 同紙によると、練習場はラスベガスの中心街から車で15分ほどの「サンセット・パーク」。「週4回、世界で最も凶悪な男によって有名になったトラックを走っている」と記している。さらに絵のような湖があるこの場所について、マロニーはこう語っているという。

「『マイク・タイソン・マイル』と呼んでいるんだ。過去にタイソンがこの地で試合の準備をしていた時、彼は走る場所がなくて困っていた。それでいて道路で走ることは嫌がっていたんだ。だから、彼は議会にお願いしてランニングトラックを造らせたんだ。素晴らしいスポットだ。そして世界で最も凶悪な男がかつて走っていた同じ場所で、自分も試合の準備ができるなんて、なんてクールなんだ」

 ヘビー級で一時代を築き、ボクシング史上最強と称されることもあるタイソン。数々の勝利を手にしたレジェンド縁の地で世界チャンプになることを夢見ているようだ。

 バンタム級で2団体のベルトを保持する井上への挑戦。2018年10月にIBF王者だったエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定負けして以来、2度目の世界戦となる。全てを懸けたリングへ「もし、イノウエを倒したら僕はスーパースターになれるんだ。今、やっているキャンプが大好きだ。気が散ってしまうものは何もない。夢を叶えるチャンスがここにあるんだ。特別なことを成し遂げる準備はできている」と意気込んでいるという。(THE ANSWER編集部)