次戦が決まらないリゴンドー「俺以上に試合に飢えた人間はいない」 ボクシングのWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴ…

次戦が決まらないリゴンドー「俺以上に試合に飢えた人間はいない」

 ボクシングのWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が、次戦の決まらない現状を嘆いているようだ。スーパーバンタム級時代に強すぎて相手が見つからない時期があったが、「誰か手を挙げてくれ」と明かしている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 ボクシング界は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時興行中断の時期にあったが、世界戦が順次行われるなど無観客開催ながらコロナ禍を抜け出しつつある。リゴンドーは空位となっていたWBA正規王座を2月に獲得。しかし、次戦が決まっていないのが現状だ。バンタム級でシドニー五輪とアテネ五輪を連覇した猛者はこう語ったという。

「(次戦は)すぐがいい。やっと決まりそうな雰囲気もある。11月になるか、12月になるかわからないが、2020年中に戦うことは間違いない。俺がリングに戻るのを多くの人間が待ってくれていることはわかっている。だが、信じてくれ。俺以上に試合に飢えている人間はいないんだ」

 高いディフェンス技術で相手を無力化してきた40歳。肉体は維持しているという。「俺はジムに住んでいる。戦いがあろうがなかろうが、トレーニングは俺の日常の流れにある。ランニングやマイアミのジムで練習をしない日は存在しない。じっとしていられない。俺の生活は訓練なんだ」。一方、コロナ禍で無観客興行が続いている現状に複雑な心境でいる様子だ。

「無観客は少し退屈だが、それでも最高の仕事をすべきだとわかっている。みんな状況が改善して、みんなが会場でボクシングを観戦できることを祈っている。以前にも話したが、うちの庭で試合をしてもいいんだ」

いつでも戦う準備は万端「俺は今でもハングリーなんだ」

 自宅の庭を会場とすることもいとわない。しかし、コロナ禍以上にバンタム級では相手がいないことに「この階級は素晴らしいが、問題がある。118ポンド(バンタム級)で俺と戦いたい奴は誰なんだ? これが大きな疑問だ。誰かが手を挙げてくれることを願う。ファンが心配すべきは、他のファイターが俺と戦いたいと考えるかどうかだ」と嘆いているようだ。

 WBAスーパー&IBF同級王者・井上尚弥(大橋)が君臨し、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)ら実力者が揃うバンタム級。リゴンドーは「俺は言われた場所と時間で戦う準備はできている。誰も俺を止められない。最初から変わらず、俺は今でもハングリーなんだ」と息巻いているという。

 2009年のプロデビュー以来、22試合を戦ったリゴンドー。対戦相手の名乗りを待っているようだ。(THE ANSWER編集部)