今シーズンからビジャレアルを指揮するウナイ・エメリ監督が『AS』のインタビューで久保建英の現状に触れている。 昨年夏にレアル・マドリーに加入し、マジョルカへのレンタル移籍を経てビジャレアルへのシーズンローンでプレーする日本の19歳は、ここま…

今シーズンからビジャレアルを指揮するウナイ・エメリ監督が『AS』のインタビューで久保建英の現状に触れている。
昨年夏にレアル・マドリーに加入し、マジョルカへのレンタル移籍を経てビジャレアルへのシーズンローンでプレーする日本の19歳は、ここまでリーグ戦全5試合に出場しているものの、プレータイムは計54分と限定的なものになっている。
この起用法を巡って、同選手の獲得を望んだ張本人でもあるバスク人監督の手腕に疑問が投げ掛けられている。
『AS』のインタビューでエメリは、「久保と彼を取り巻く環境に神経をすり減らしているのではないか」という問いに、このように答えている。
「久保は成長しているし、すごくプレーしたいと思っている青年なんだ。日本人選手として初めて最高レベルに到達するという課題があることを自覚しており、それを望んでいる人や、そのプロセスを加速させたいと思っている人がたくさんいるのは理解している」
「しかし、このような傾向は良くない。彼は適応しなければならないし、すべてのオプションとポジションで競争するために成長しなければならない」
「3つのポジションでプレーでき、7番のポジション(右ウイング)は得意のポジションだが、そこには高い競争力がある。中央では改善に努め、左ではもっと成長しなければならないので、その過程にある」
「メディアが騒いでいるのは理解できるが、彼はピッチ外のスターではなく、ピッチ内のスターでなければならない」
「私たちの義務は、最善の方法でそれを行い、その目標に到達できるように彼をケアすること。私はどの選手にも、彼がプレーすることが保証されているとは言っていないし、彼を頼りにしてチャンピオンになるとも言っていない」
「目標に到達するには、一人のプレーヤーのためではなく、チーム全体、すべてのことにフォーカスしなければならない」
所属元のレアル・マドリーは出場時間を確保することを前提として久保をビジャレアルにレンタルしている。マドリーが現状に不満を抱えていることは明らかではあるものの、久保はエメリの要求に応え、これまで通り自らの力で道を切り開くしかない。