ドネア戦以来1年ぶりのリング、不安視される実戦勘の欠如を対戦相手が否定 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)に挑戦するジェイソン・マロニー(オーストラリア)。31日(日本時間11月1日)のタイトルマッチ(米…

ドネア戦以来1年ぶりのリング、不安視される実戦勘の欠如を対戦相手が否定

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)に挑戦するジェイソン・マロニー(オーストラリア)。31日(日本時間11月1日)のタイトルマッチ(米ラスベガス)を前に井上を絶賛している。昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝のノニト・ドネア(フィリピン)戦以来、約1年ぶりの実戦となる井上の試合勘の欠如について、マロニーは「イノウエのような男に限ってはない」と分析している。米メディア「スポルティグニュース」豪州版が報じている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月に予定していたジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が中止となった井上。2020年待望の初戦が約1年ぶりの実戦となる。一方で、6月25日に米ラスベガスでレオナルド・バエズ相手に7回TKO勝ちを収めているマロニーだが、“1年ぶり”はモンスターの不安材料にはならないと見ている、

「イノウエの試合勘が錆び付いている? そうはならないと思う。そういうファイターもいる。大打撃を受けたり、違反をしたり、きちんとトレーニングをせずに、12か月間リングから離れていたら、完全に錆び付いた状態でリングに臨むことになる。だが、イノウエのような男に関しては、見た感じ、俺と同じような選手だ。1年中ジムにいるのが好きで、いいコンディションを維持し続ける。彼は常に練習し、向上にむけた努力をしている」

 米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)3位に選出されている井上の日々の努力に敬意を評していたマロニーは「(試合勘は)大きな問題にならないと思うけど、時がくればわかることだ」と語ったという。

井上との対戦を受けた理由「最強の中の最強と戦いたい」

 スーパーフライ級時代には“強すぎる王者”として対戦相手に逃げられることもあった井上だが、マロニーはモンスターと対峙することに躊躇していない。

「このファイトを受けただけではなく、試合の一員になれたことが幸せなんだ、勝利のために全てを尽くして、世界を震撼させたい。長い間求めていた試合を実現できた。こんな挑戦を目の前にすると、多くの人は逃げがちだけど、それはオレじゃない。やりたい。最大のチャレンジの1つだが、最強の中の最強と戦いたい」

 井上とのバトルに意欲を燃やしたマロニー。世紀の番狂わせを狙っている。(THE ANSWER編集部)