日本代表全員の現状を5段階評価>> 新型コロナウイルス感染症の拡大によって中断していた、日本代表の活動がようやく再開。日…
日本代表全員の現状を5段階評価>>
新型コロナウイルス感染症の拡大によって中断していた、日本代表の活動がようやく再開。日本代表はオランダのユトレヒトでカメルーン代表と対戦。次はコートジボワール代表と対戦することになったが、招集されたメンバーは全員がいわゆる「海外組」だった。

三笘薫らJリーグで活躍する新戦力にも、代表活動の機会をつくりたいところ
数年前までは、海外で活躍する日本人選手としてはMFやFWが多く、GKやDFは「国内組」が多かった。だが、今ではあらゆるポジションで日本人が活躍している。"守備の国"として知られるイタリアのセリエAでも、日本人DFが高く評価されるような時代になったのだ。
したがって、「海外組」だけの日本代表にもまったく違和感はないのだが、同時にJリーグでプレーしている代表クラスの選手たちの、代表への意識が下がってしまうのではないか。ちょっと心配だ。
今シーズンは、Jリーグが超過密日程になって5人交代制が採用されたことで、若い選手たちの活躍の機会が増えた。とくに、多くの若手GKがJリーグでプレーしているのは心強い。また、首位を独走中の川崎フロンターレでエースとして活躍する三笘薫など大学卒新人の"当たり年"でもあった。
そうした、「新戦力」にも代表での活躍の舞台を与え、日本代表の「根本的なコンセプト」を理解しておいてほしいものだ。
2021年には東京オリンピックが開催されるが、オリンピック代表の半数程度は「国内組」によって占められることになるだろう。そのためにも、「国内組」にも代表でのプレーを経験させておきたい。
現在、ヨーロッパで活躍している選手は日本へ入国しての活動が難しく、日本で活躍する選手たちがヨーロッパに出向くことも難しい。そうした状況を考えれば、「国内組」だけによる日本代表を招集して準備をしておくしかないだろう。
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しかし、今シーズンは年末までJリーグの日程がぎっしりと詰まっているし、さらに11月下旬からはACLも集中開催されることになっている。年内には「国内組」日本代表の招集は困難だ。
そこで、たとえば来シーズンの開幕直前、つまり2月頃に「国内組」を招集して代表合宿を行なってはどうだろうか?
可能であれば、もちろん強化試合も行ないたい。
もしも、その時点で一部の国とではあっても人的な交流が可能になっていれば、海外の代表チームとの試合を組みたい。中国や韓国など東アジア諸国では、幸いなことに感染状況はそれほど深刻ではない。
たとえば、同じような状況にある韓国の国内組との試合でも組めれば、最高のテストの場となる(東京オリンピックを本当に開催するつもりなら、政府も21年の初めにはスポーツ交流を再開したいはずだ)。
もし、不幸にも冬場にいわゆる「第二波」に襲われて国際交流が不可能な状態がつづいているのであれば、国内の相手との試合となる。1990年代に何度か行なわれたJリーグの外国籍選手選抜との試合も面白いだろう。「国内組日本代表のDF陣はオルンガを止められるか?」といったことに興味が集まる。
若手選手を中心に代表を選ぶのなら、ベテランの元代表クラスを集めた「日本代表シニア」との試合でもいい。あるいは、日本最強の川崎フロンターレとの試合を組んでもいいが、川崎からは多くの選手が代表に選ばれるだろうから、これは無理かもしれない。
さて、では「国内組」による代表の顔ぶれはどうなるだろうか? 10月シリーズでは岡崎慎司などベテラン組も招集されたので(その後、岡崎はケガ、長友佑都がコンディション不良で不参加)、「国内組」も年齢に関係なく選出してみた。
GKは、Jリーグで最高のパフォーマンスを見せている東口順昭(ガンバ大阪)。サブとして若手として出場機会を増やしている大迫敬介(サンフレッチェ広島)や谷晃生(湘南ベルマーレ)を招集したい。
サイドバックでは、ヴィッセル神戸の両ベテラン、西大伍と酒井高徳が味のあるプレーを見せてくれている。ぜひ日本代表に加わって、戦力であるのは当然のこと、若い選手たちにその豊富な経験も伝えてほしい。Jリーグでは川崎で活躍した山根視来と登里享平も候補であることは間違いない。

国内組で日本代表を組んだ時のフォーメーション
MFも川崎勢は欠かせない。代表常連組の大島僚太をはじめ、"経験者"の守田英正、田中碧はもちろん、心境著しい脇坂泰斗も遜色ない働きをしている。そのほか、喜田拓也(横浜F・マリノス)、川辺駿(広島)、齊藤未月(湘南)などもはずせない。
アタッカー陣でも、小林悠をはじめ、ベテランの家長昭博、大卒ルーキーの三笘薫、旗手怜央と、川崎の主力全員をそのまま使いたい。また、リーグ戦で2番手争いをつづけるセレッソ大阪からは、ベテランの清武弘嗣と"急成長中"の坂元達裕も選出した。
坂元は独特のボールの持ち方をする選手で、チームの攻撃のリズムを変えることができる選手だ。永井謙佑も持ち前の走力の生かし方を覚えて、今ではFC東京で欠かせないアタッカーとしてコンスタントに活躍している。とくに先日のYBCルヴァンカップ準決勝で、川崎を倒した時の立役者となった印象が強く残っている。
こうしたメンバーにオリンピックチームの常連数人を加えれば、「国内組」日本代表の出来上がりだ。
今シーズンのJリーグでは川崎が独走状態だ。たとえばドイツ代表がバイエルンを土台に構成され、スペイン代表がレアル・マドリードとバルセロナの融合だったりするように、日本でも川崎をベースにして、そこに補強選手を加えたような日本代表をつくることができるかもしれない。