日本ハムの中田翔内野手が、1日に札幌市内の球団事務所で3500万円アップの年俸2億8000万円プラス出来高で契約更改した。3億円に届かず、「行かなかったですね。シビアです。将来のためにお金を貯めようかと思います」と渋い表情だった。■3億円届…

日本ハムの中田翔内野手が、1日に札幌市内の球団事務所で3500万円アップの年俸2億8000万円プラス出来高で契約更改した。3億円に届かず、「行かなかったですね。シビアです。将来のためにお金を貯めようかと思います」と渋い表情だった。

■3億円届かず2億8000万円でサイン、「最高年俸にこだわっているわけではない」

 日本ハムの中田翔内野手が、1日に札幌市内の球団事務所で3500万円アップの年俸2億8000万円プラス出来高で契約更改した。3億円に届かず、「行かなかったですね。シビアです。将来のためにお金を貯めようかと思います」と渋い表情だった。

 今季は141試合出場し、打率2割5分、25本塁打。自己最多110打点を挙げて2年ぶりの打点王に輝き、チームの4年ぶりリーグ制覇、10年ぶり日本一に貢献した。さらに、一塁手部門のベストナイン、ゴールデングラブ賞も獲得した。

 順調にいけば、来シーズン中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する見込み。年俸3億円の大台到達が期待されたものの、届かなかった。

 現時点でチーム最高年俸となったが、後日、大谷翔平投手の契約更改が予定されている。リーグMVPに輝いた二刀流は今季年俸2億円から大幅アップが予想されるが、4番は早くも“白旗宣言”。

「チームとしても翔平はメーンの看板選手。そこに関しては何とも思わないというか、個人的に最高年俸にこだわっているわけではない。二刀流なので、打つ方でも投げる方でもチームに貢献していると思うので…」

■3億円到達の筒香に刺激、「ああいうチャンスに強い打者になりたい」

 大谷は今季、投手では21試合登板、10勝4敗、勝率.714、防御率1.86、174奪三振。打撃では104試合出場で、打率.322、104安打、22本塁打、67打点、7盗塁を記録した。投球回、打席数ともに規定に届かなかったが、リーグ優勝、日本一に大きく貢献。4番打者は、二刀流の投打の評価について気になる様子だった。

「すごく勝利に貢献していると思う。そもそも二刀流の評価はどういう風にしているのか気になる。楽しみですね」

 来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの4番を争うDeNA・筒香嘉智はこの日、今季年俸1億円から一気に3億円に到達。「新聞を通して見ましたけど、すごいなという印象を持ちましたし、DeNAさんが頑張っているんですね」と羨んだが、続けて「僕と違って、ゴウ(筒香)は結果を残してますから。後輩ですけど、すごいなと思っているし、ああいうチャンスに強い打者になりたいなと思います」と刺激を受けた様子だった。

 来季は侍ジャパンの世界一奪回、チームの連続日本一がかかったシーズンとなる。「本当に今シーズンに関しては早めにトレーニングに入るつもりですし、今までと違った過ごし方になると思う。まずは大会(WBC)に照準を合わせて、勝利に貢献出来ればいい。来年1年は大事な1年になる。今までも気合が入ってますけど、さらに気合を入れて、頑張りたいなと思います」と意気込んでいた。