欧州の強豪6か国による対抗戦でも、アタッキングラグビーを推奨するボーナスポイント制が採用されることになった。「シックスネーションズ」の主催者は11月30日、2017年の同大会から試験的にボーナスポイント制を導入すると発表した。女子や20歳…

 欧州の強豪6か国による対抗戦でも、アタッキングラグビーを推奨するボーナスポイント制が採用されることになった。「シックスネーションズ」の主催者は11月30日、2017年の同大会から試験的にボーナスポイント制を導入すると発表した。女子や20歳以下世代のシックスネーションズでも同システムが用いられる。

 ボーナスポイント制はほとんどの主要な国際大会・リーグで採用されており(トライボーナスポイントに関して基準の違いはあるが)、南半球のスーパーラグビーやザ・ラグビーチャンピオンシップでは1996年から、ワールドカップでは2003年大会から導入されている。ジョージアやルーマニアなど欧州中堅国が競うヨーロピアン・ネーションズカップもボーナスポイント制でおこなわれてきたが、シックスネーションズでは使われていなかった。

 しかし、シックスネーションズの最高責任者であるジョン・フィーアン氏は、「トライ獲得とアタッキングプレーを促し、報いなければならないことを意識している」と語っており、新たな試みとしてボーナスポイント制を導入することとなった。

 これまでシックスネーションズでは、勝利チームには勝点2が与えられ、引き分けで勝点1、負けは勝点0だった。来年からは、勝ったら勝点4、引き分けは勝点2となり、勝ち負けにかかわらず、1試合で4トライ以上すればボーナスポイント1点、7点差以内の敗戦でもボーナスポイント1点が与えられる。

 さらに、ボーナスポイントをフルに獲得した1敗チームが全勝チームの総勝点を上回ることも考えられるため、グランドスラム(5戦全勝)を達成したチームにはさらに追加で勝点3が与えられることになった。

 イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、フランス、イタリアの代表チームが競うシックスネーションズは、来年2月4日に開幕する。