テニスの世界ランキング6位のソフィア・ケニン(アメリカ)は、厳しい戦いを勝ち抜いた。現在行われている「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で、ケニンは準決勝に進出。彼女が4回戦の後に流した涙の理由をウェブ…

テニスの世界ランキング6位のソフィア・ケニン(アメリカ)は、厳しい戦いを勝ち抜いた。現在行われている「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で、ケニンは準決勝に進出。彼女が4回戦の後に流した涙の理由をウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【動画】第3セットで圧倒的強さを発揮! ケニンvsコリンズ/全仏OP女子準々決勝

ケニンの4回戦の相手は地元のフィオナ・フェロ(フランス)だった。今大会第4シード、今年「全豪オープン」で優勝を遂げているケニンに対し、ノーシードのフェロは堂々たる戦いを挑み、第1セットを6-2で奪ったのだ。

だが実力で勝るケニンはそこから挽回し、フェロに逆転勝ちを収めた。試合の後、とても感情的になって涙を流していたケニンは語った。「自分をとても誇りに思うわ。ものすごく感情的になってしまった。勝ててとても嬉しい。観客は私にとっては最高ではなかったけど、(相手が地元選手だから)それは理解できるわ。それにしてももう少し違っていたらと思ってしまった」

「でもジュニアの頃からずっとクレーは苦手だったから、ここまで勝ち進めて嬉しいわ」

今回の「全仏オープン」の状況は、どの選手にとっても厳しい。寒く、雨が降り、観客は1日1000人まで。だがその数少ないファンも、ケニンではなく世界49位の23歳、これまで「全仏オープン」ではただ1度2回戦に進出したのが最高成績だったフランス人選手のフェロを応援した。

「自分のプレーを誇りに思うわ。感情的になってしまったのは別の理由…観客はあからさまに相手を応援していたから、とても戦いにくかった。泣いたりしたくなかったけど、感情が押し寄せてきて」とケニンは語った。

その後の準々決勝では、ケニンは同胞ダニエル・コリンズ(アメリカ)と対戦、それまで0勝3敗だったコリンズをフルセットで下し、準決勝では第7シードのペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦し、6-4、7-5で勝利し、同大会初の決勝へ進出を果たしている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのケニン

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)