「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)女子シングルスで、自身初の同大会決勝進出を果たした第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)。「全豪オープン」に続き、今…

「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)女子シングルスで、自身初の同大会決勝進出を果たした第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)。「全豪オープン」に続き、今シーズン2度目のグランドスラム優勝まであと1勝と迫っている。【トーナメント表】全仏OP女子シングルス

準決勝では、過去0勝2敗だったペトラ・クビトバ(チェコ)を撃破。試合後の記者会見でケニンは「とても特別なこと。自分のプレーや物事がうまくいっていることに本当に感謝している」と話した。

「グランドスラムの決勝に進むのは簡単なことじゃない。それが今年は2回もできているなんて、本当に特別なことよ」

そして決勝の相手は、世界54位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)。ノーシードの19歳シフィオンテクは、今大会で圧倒的な強さを見せている。4回戦で第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に圧勝した試合を含め、準決勝まですべてストレート勝利。6試合で失ったのは23ゲームと、1試合平均で4ゲーム以下だ。

ケニンとシフィオンテクは今回がツアーでの初対戦となるが、ケニンは「ジュニアの時、彼女に負けたことを覚えている」と話した。さらに「もちろん、二人とも今はもうあの時とは違うプレーヤー。つまり、今の彼女を把握しなければならない。彼女はここで素晴らしい2週間を戦っている。素晴らしい結果を出してきていて、本当に良いテニスをしている」とシフィオンテクを警戒。

その上で、決勝に向けて「メルボルン(全豪オープン)での経験を活かして、決勝でそれが私の力となることを願っているわ」と意気込んだ。

「本当に勝ちたい。何とか緊張に負けないようにしないとね。もちろん、勝てる可能性は十分にある」

一方挑戦者となるシフィオンテクは、準決勝後の記者会見で次のように対照的な発言をしている。

「勝っても負けても気にしない。自分のベストなテニスをするだけ。決勝進出も素晴らしい結果なので、私には全くプレッシャーがないわ」

全豪覇者であるトップ10と、ノーシードがぶつかることになった女子シングルス決勝。「全仏オープン」初優勝を勝ち取るのはどちらの選手か。ケニンとシフィオンテクの決勝は、10日の大会14日目に行われる予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのケニン

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)