テニスの世界ランキング57位、26歳のダニエル・コリンズ(アメリカ)は、これまで2回戦進出が最高だった「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で準々決勝進出と…

テニスの世界ランキング57位、26歳のダニエル・コリンズ(アメリカ)は、これまで2回戦進出が最高だった「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)で準々決勝進出という大健闘を見せた。だがその準々決勝で、おかしな出来事が起こった。豪ニュースサイトnine.com.auが報じている。【実際の映像】恋人を移動させたコリンズ

その試合で、コリンズは第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)と戦っていた。その第2セット、2度のブレークポイントを凌がれて苛立っていたコリンズは、客席のプレーヤーズボックス(選手関係者席)に座っていた彼女のトレーナーでもある恋人に向かって叫んだ。「別の所に座って。別の所に座って!気が散るのよ」

彼はすぐに席を立ち、いったん客席を出て、コートの反対側に移動した。

コリンズは後で、この出来事について説明した。「彼の席の前に何かがあって、それで気が散ったの。だから彼に席を移るよう頼んだのよ。彼を見る時に、その方向を見たくなかっただけ」

パンデミックの影響で観客数が1日1000人に制限され、客席ががらんとしているせいで余計に気が散るようなものがあったのかもしれない。

「例えばサーブする時に向こうにチームのみんなが見えている時があって、それも嫌いなの。ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)との3回戦の時、彼らはコートの横に座ってたんだけど、オンス・ジャバー(チュニジア)との4回戦の時はコートの後ろ側に座っていて、それが嫌だった。ただのメンタル的なものなんでしょうね」

第1セットを落としていたコリンズはその第2セットを取り返すが、第3セットは手ひどくやられて4-6、6-4、0-6で準々決勝敗退となった。コリンズは闘志をむき出しにして、時には相手を苛立たせるタイプのプレーヤーとして知られている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのコリンズ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)