コロナウイルスの影響により、対面でやりとりすることが難しい中、Zoomでミーティングを行うなど工夫を凝らして親睦を深めてきたフィギュアスケート部門。少しずつではあるが状況は良くなり、検温などコロナウイルス対策を十分に考慮した上で待望の部活…

 コロナウイルスの影響により、対面でやりとりすることが難しい中、Zoomでミーティングを行うなど工夫を凝らして親睦を深めてきたフィギュアスケート部門。少しずつではあるが状況は良くなり、検温などコロナウイルス対策を十分に考慮した上で待望の部活練習が9月14日明治神宮外苑アイススケート場で開催された。そして、早稲田ジャージに身を包んだマスク姿の選手がリンクに元気な姿で現れた。 練習では、まずはウォームアップ、そして、それぞれジャンプや流れを確認し、順番に曲かけ練習が始まった。その中で、選手同士が笑顔で言葉を交わす様子など試合とは違う一面も伺うことができた。


永井優香主将(社4=東京・駒場学園)。上半身は大きく動かしつつも、下半身でしっかりと氷を捉えて安定感のある滑りを見せた。曲かけ練習以外のところでは3回転―3回転を含む連続ジャンプを念入りに確認した。ジャンプ以外のステップ、ターンも丁寧にこなした


東真子(法4=埼玉・早大本庄)曲が始まると、真剣なまなざしに。3連続ジャンプに挑戦し、きれいなイーグルを披露。最後まで丁寧に滑り切った


石塚玲雄(スポ3=東京・駒場学園)。曲が流れ始めると身体を大きく動かし、演技最初の2回転アクセルを美しく決めた。その後、着氷が乱れる場面もあったため、曲かけ練習以外のところでジャンプを重点的に確認した。転倒してもすぐ立ち上がって挑戦する姿が印象的だった


川畑和愛(社1=東京・N高)。曲かけ練習では、手の先までしっかりと伸びたスピンやステップ、そしてしなやかで流れのある演技をみせた。序盤からジャンプを軽く確認していたが、終盤の2回転アクセルを美しく決め、手を顔に添える最後のポーズが印象的であった


西山真瑚(人通1=東京・目黒日大)。エッジを深くまで使いながら氷をよく捉え、スピード感のあるスケーティングを見せた。3回転-2回転の連続ジャンプなどもきれいに決めた。手先まで神経の行き届いた流れのある演技が光っていた


正村瞭子(文構2=東京・早実)。長い手足を使い、アップテンポな曲調に合わせてメリハリのある動きを見せた


左から、川畑和愛、谷川栞理(人4=岡山一宮)、齊藤聖果(商4=東京・早実)。仲良く言葉を交わす様子


左から、安藤美裕元主将、佐々木風珠(政経3=東京・早実)、小室笑凛(スポ2=東京・開智日本橋学園)、土屋凛菜(国教2=東京・頌栄女学院)。リンクに笑顔があふれる

リンクでの練習が終了し、室内では暖かい雰囲気の中新入生の自己紹介、ならびに2年生選手のバッチ授与式が行われた。


練習ではステップで安定感をみせ、曲調に合わせリンクを大きく使った馬場はるあ(社1=東京・駒場学園)


長身を生かした振り付けに注目の岡島右京(商1=東京・早大学院)


練習では、緩急をつけた振り付け、美しいポジションのスピンを見せた西浦穂香(スポ1=東京・都立墨田川)


フィギュア部門唯一の留学生であるチェン ドンシェン(文構2=シンガポール・Macpherson Secondary School)。笑顔でバッチを受け取っている様子


持ち味のしなやかなスケーティングを見せ、2回転アクセルをきれいに決めた高浪歩未(国教2=ケイ・インターナショナルスクール東京)


スケート部部長である藤井浩司教授からのお話を真剣なまなざしで聞く様子

ことし、たくさんの新入生が入部し、さらにパワーアップした姿を見せるフィギュア部門。今後の部活練習に関して、「月に1度のペースで行っていく予定です。演技会のようなこともできるといいねと話しています」と主務である東真子は語った。コロナウイルスの影響で、集まることこそ難しかったものの、スケート、フィギュア部門に対しての熱い思いは変わることはなかった。これからも部活練習をはじめ、部員全員で意見を出し合い、信頼性、関係性をさらに築いていくことだろう。各選手の活躍はもちろんのこと、フィギュア部門全体での今後の活動にも注目だ。

(記事 岡すなを 中島美穂、写真 犬飼朋花 小出萌々香)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

コメント

永井優香主将(社4=東京・駒場学園)

 

――対面でやりとりすることも難しい状況がありましたが、集まることができたことについて率直な思いを教えてください

 

部員が元気そうに滑っている姿を見てほっとしました

 

――今回の練習ではたくさんの選手が参加されていましたが心境はどうですか

 

部練を開催できるほど部員が増えたことがすごく嬉しかったと同時に感動していました

 

――部員の皆さんと集まって一緒に練習するということは個人練習と比べていかがですか

 

新鮮な気持ちになります。部員がそれぞれの課題に向き合っている姿を見ると、自分も頑張ろうと前向きになれます

 

――終始和やかな雰囲気で行われた練習でしたが、主将として心がけていることはありますか

 

全員がのびのびと練習できればいいなと思い、曲かけ練習がなるべく平等にできるように心がけました。遠慮して曲をかけない人がいても良くないし、パートごとに練習したい子もいると思ったので、その辺を考慮した方法をとりました

 

――新入生も多く参加されていましたが、同じリンクで練習をしてみてどのような印象を受けましたか

 

みんな黙々と真面目に練習しているなという印象を受けました

 

――部活練習を行うことになった経緯を教えてください

 

昨年ごろからもっと部の活動を増やしたいという声が上がるようになり、話し合いの結果実施することになりました

 

――きれいに決まったジャンプが多く見られましたが、ジャンプの調子はいかがですか

 

ぼちぼちです

 

――この日の練習には安藤美裕元主将もいらしていましたが、何かお話ししたことはありますか

 

お仕事どうですか~?なんて話をしていました

 

――今年のフィギュア部門をひとことで表すと

 

協調性を持ち合わせた強い個(笑)

 

――今年度はどんな雰囲気の部活動にしたいですか

 

お互いに尊重し合いながら高め合っていけるような雰囲気の部活にしたいです

 

――フィギュア部門全体での今シーズンの目標があれば教えてください

 

おのおのの目標に向けて最善を尽くし、部員一丸となって精進していきます

主務 東真子(法4=埼玉・早大本庄)

 

――コロナウイルスの影響で、対面で集まることが厳しい状態が続いていましたが、部活練習を行うことができるということについて率直な感想をお願いします

 

そもそも氷上での練習が出来ていない時期があったこと、そして早稲田はいつも部活のみんなで集まって練習するということがなかったこと、その両方の点から部練を行うことが出来て嬉しく、ありがたく思っています

 

――今回の練習では、たくさんの選手が参加されていましたが、どうでしたか

 

東京近郊に住んでいる部員全員が練習に参加したため、中には初めて対面で顔を合わせるという部員もいたようです。フィギュアスケートは個人競技のため、部活の運営は難しいとよく他大学の部員の方と話しますが、早稲田はみんな部活に協力的かつ練習に意欲的で素敵なメンバーだなと思いました

 

――部活での集まりなどは主に4年生が中心になって考えていらっしゃるのですか

 

部練をやりたい!と強く提案してくれたのは3年生のれおくん(石塚玲雄、スポ3=東京・駒場学園)でした。4年生もずっとやりたいとは思っていたのですがなかなか言い出せずにいたので、後輩からそのような声が聞けて嬉しかったです(笑)。 部練そのものやオンラインミーティングなどは4年生が中心となって決めたり運営したりしています

 

――部練などフィギュア部門の集まりを行う上でお声がけする際心がけていることはありますか

 

部員それぞれがバラバラの練習時間、場所、メニューであるため、それを最大限考慮しつつも、部活動であることも意識してもらえるように心がけています

 

――たくさんの新入生が入部されましたが、フィギュア部門の雰囲気はいかがですか

 

リンクの中でも外でも個性豊かな1年生が入ってきてくれたので、より賑やかになりました。部員内で、より切磋琢磨し合えるような人数になったこともあり、活気溢れる部活です

 

――今年のフィギュア部門をひとことで表すと

 

油性ペン17本セットです(笑)。 部員それぞれが、絶対に消えない軸を持っているなあという印象です。そしてその軸は全部少しずつ違うように思います

 

――部練を行うで得ることのできるものはなんですか

 

ワセダの一員だという実感と、レベルの高い部員がまだまだ努力している姿を目の当たりにすることによって、高い向上心を得ることができているのではないかと思います

 

――今年はコロナウイルスの影響で色々な面において例年とは違う形になっていると思います。部練を行うなどのことも含め、フィギュア部門で工夫している点などがありましたら、教えていただきたいです

 

感染対策の側面では、氷上以外ではマスクをする、毎日の検温や消毒の徹底など、基本的な対策を怠らないことを部員一同心がけています。 また、なかなか試合が開催できず、今後も無観客予定の試合が多いため、応援していただいている皆様に直接演技でお礼をすることが出来ない状況を何とかできないかと考え、SNSでの近況報告に力を入れています。ありがたいことにたくさんの反響を頂き、部員のモチベーションにも繋がっています

 

――今後も部練というものは定期的に行う予定ですか

 

はい。月に1度のペースで行っていく予定です。演技会のようなこともできるといいねと話しています

感想

練習参加された選手から感想もいただいております

齊藤聖果(商4=東京・早実)

 部の皆と練習できてとても嬉しいです。早稲田フィギュア部門として残りの時間頑張ろうと思いました!

谷川栞理(人4=岡山一宮)

 コロナウイルスの影響により部員と対面することが難しかった状況の中で、14日には部員の元気な顔を見ることができ、とても嬉しかったです。それだけでなく、部員と共に練習に取り組めたことで、部の一員としてスケート部に貢献できるよう頑張りたいと思いました

石塚玲雄(スポ3=東京・駒場学園)

 ようやくこのような形で『部』としての大きな活動ができるようになり感動しています。それも、これまでの早稲田大学スケート部フィギュア部門を築いて下さった先輩方・大切な同期・僕たちに続いて部への入部を決めてくれた後輩達のおかげです。記念すべき第一回目の部練では、部員全員がお揃いの早稲田ジャージを来て一斉に滑っている姿を見て、我ながら嬉しくて感動して泣きそうになりました。こんなにも部員が増えて部内に活気があること、男子部員も仲間が増えたこと。夢みたいに思います。 部員のカテゴリー・級こそ様々ですが、部練でもメンバーそれぞれの演技をリスペクトし合い見る側の目もキラキラしています。部員全員が自分の新しい引き出しを『発見したい!吸収したい!』という気持ちで自分を高め合える場となっています。 部内の和やかで優しく明るい空気の中で練習し、コミュニケーションを取ることができるこの環境こそが早稲田大学スケート部フィギュア部門の魅力だと思っています。今後の早稲田大学スケート部フィギュア部門の発展がますます楽しみですし、僕自身が今後の早稲田大学スケート部フィギュア部門の発展に貢献していきたいと思っています

佐々木風珠(政経3=東京・早実)

 普段は練習環境が異なる部員達と一緒に練習することで、良い刺激を受けることができました。スケーターとしても体育会部員としても成長し、早稲田スケート部フィギュア部門の活動をより広げていきたいと感じました

小室笑凛(スポ2=東京・開智日本橋学園)

 早稲田のスケート部は、本当に様々なバックグラウンドを持った人達が集まっており、各部員の個性を感じながら練習したことで、とても刺激を受けることができました!昨年よりも、部に貢献できるよう日々努力をしていきたいと思います

正村瞭子(文構2=東京・早実)

 今年度から部練が始まり、部員のみんなと顔を合わせる機会が増えたことがとても嬉しいです。また、他の部員の練習風景や演技などを見ることは自分にとって良い刺激になっています。本番でノーミスの演技をすることを目標に日々頑張りたいと思っています

土屋凛菜(国教2=東京・頌栄女学院)

 去年まで部員と会う機会も少なかったので部練で部員と一緒に練習することができとても嬉しいです。部活に少しでも貢献できるよう頑張りたいです

高浪歩未(国教2=ケイ・インターナショナルスクール東京)

 部練では、皆さんと一緒に練習することができて、とても楽しかったです。また、皆さん素晴らしいスケーターなので見習うことがたくさんありました。改めて早稲田大学のフィギュア部に入部できてとても誇りに思っています。部の一員として、これからも貢献できるように頑張ります

チェン ドンシェン(文構2=シンガポール・Macpherson Secondary School)

 非常に優秀なメンバーたちと一緒に練習ができて、とても励まされました。これからも日々努力して、一日も早く部に貢献できるような部員になりたいと思っています

岡島右京(商1=東京・早大学院)

 本当にレベルの高い方々がたくさんいらっしゃるので、良い刺激を頂いています。部練で見て感じたものを一つでも吸収することを心がけて毎回臨んでいます。 人の演技を見すぎて自分の練習がそっちのけになることだけは注意して、精一杯頑張ります

川畑和愛(社1=東京・N高)

 フィギュアスケート部の皆さんと一緒に練習することで、部の一員であるという自覚が高まりました。キャンパスでの学生との交流が困難な中、部の活動を通して早稲田の学生であるということも感じることができました。今シーズンの試合は中止になってしまったものもありますが、少しでも部に貢献できるようこれからも頑張っていきます

西浦穂香(スポ1=東京・都立墨田川)

 2回目の部での練習を終え、少しずつ緊張も解れてきた一方で、未だに早稲田のジャージを着られること、そしてフィギュア部門の先輩方と一緒に練習出来ることにドキドキしてしまいます。今の時期は大変なことも多いですが、これからもこの嬉しさを忘れずに、楽しみながら頑張っていきたいです 

西山真瑚(人通1=東京・目黒日大)

 部のメンバーたちと一緒に練習したことで、身をもって体育各部の一員になれたんだと実感しました。このメンバー達と一緒に早稲田大学スケート部をもっと盛り上げていきたいです

馬場はるあ(社1=東京・駒場学園)

 憧れの先輩方と滑ることが出来て嬉しかったです。良い環境で集中して練習できました