現地8日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会12日目。日本時間8日22時から、女子シングルス準決勝の2試合が順次行われる。【LIVE速報】全仏OP女…

現地8日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会12日目。日本時間8日22時から、女子シングルス準決勝の2試合が順次行われる。【LIVE速報】全仏OP女子シングルス 準決勝

異例の秋開催となり、プレーするには寒すぎる気候から、近年のグランドスラムでは最も過酷な戦いとなった。その中で勝ち抜いてきた4人の組み合わせは以下の通りだ。

世界54位 イガ・シフィオンテク(ポーランド)対 世界131位 ナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)

[4]ソフィア・ケニン(アメリカ)対 [7]ペトラ・クビトバ(チェコ)

グランドスラム女子ダブルスで21度の優勝を誇るレジェンドであり、ESPNのテニス解説者のパム・シュライバー(アメリカ)は、4人をこう分析している。

「今大会のコンディション、球足の遅さ、ボールの重さを考えると、この4人の選手は大会を通して、何でもやるというマインドセットを持っていた」「彼女たちはグランドスラム史上最も困難な状況の中で、逆境を跳ね返す力があり、信じられないほどのタフさを見せてきた。4人のプレーはとても異なっているが、共通しているのは、気質と根性だ」

ボトムハーフはグランドスラムで優勝経験があるケニンとクビトバだが、どちらも「全仏オープン」では優勝の経験はない。

一方でトップハーフはどちらもノーシード。大会開幕前は、このカードは予想できなかっただろう。

しかし19歳のシフィオンテクは、4回戦で第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)から圧勝を飾った他、ここまですべてストレートで勝ち上がるほどの強さを見せている。また彼女はダブルスでも勝ち残っており、こちらもノーシードからベスト4へ進出中。彼女は2016年「ウィンブルドン」でのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来となる、単複制覇の可能性を秘めている。

シュライバーも「彼女は今、特別なテニスをしている」「おかしいと思うかもしれないけど、今大会での彼女のあらゆる状況への対応を見ていると、間違いなくタイトルを獲得できると思う」と期待を寄せている。

そしてシフィオンテク以上のサプライズが、23歳のポドロスカの快進撃だ。まだトップ100以下ながら、予選3試合を勝ちあがって本戦に進むと、準々決勝では第3シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)からストレート勝利を飾っている。彼女は今大会だけで、これまでのキャリアで獲得した賞金以上の金額を手に入れることになる。

シュライバーは「今年は色々なことがあったので、いつもとは少し違ったものになりそうだったが、最終的に誰が優勝したとしても、これまで以上の価値がある」と語っている。

注目の準決勝は、日本時間8日22時からシフィオンテク対ポドロスカが行われ、終了次第ケニン対クビトバが行われる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)